広葉樹の国フランスー編集部より
2024年オリンピック・パラリンピックが開催されるパリ市は、この10年で環境都市としての改革が進み、2019年に大規模火災が起きたノートルダム大聖堂は、国じゅうから集まった樹齢数百年のオーク材で再建中―これらに共通するフランスの人々の森への思いには、1000年以上にわたって培われてきた「広葉樹への愛」がありました。
本書では、ガリア人を祖とするフランスの人々と広葉樹の関わり、それを体現した政策や歴史的変遷、多彩な気候や地形に応じた広葉樹中心の森づくりを探ります。
そしてそれらを踏まえた上で、話は日本に広がります。
日仏の比較、特にドイツ流の一斉造林が行われた経緯をヨーロッパとの関係から紐解くほか、未来を見据えた地球規模の森林支援や木材貿易まで展望します。
オリンピックを前に注目が集まるフランスの文化や歴史を、これまでにない視点から深められる一冊です。
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