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人類と感染症、共存の世紀―編集部より

これからも続々と出現する感染症を心安らかに迎えるための本。

流行のたびに人々を恐怖に陥れてきたペストや結核、SARSそしてCOVID-19は、
いずれも自然界で複数の動物の間に感染サイクルを持ち、動物から人間に感染する「人獣共通感染症」と呼ばれています。
それらの病原体がなぜ自然の循環から外れて人と接触するようになったのか、どうすれば抑制・予防ができるのか。
「病気のリスク軽減は、究極的には単に個人の行為ではない。それは社会計画の機能でもあるのだ」と著者は語ります。
本書は、感染症の歴史や、世界各地に未だ存在する感染症の発生しやすい地域での専門家としての活動経験をもとに、
人間と環境との関わり、社会のあり方という視点から人獣共通感染症の本質を読み解きます。

著者は「国境なき獣医師団」を創設した獣医師であり、同時に疫学者、作家、詩人と多彩な顔を持っています。
人間と動物にまたがる世界を俯瞰するテーブズ氏だからこそ描けた、昨今の感染症の新たな切り口での解説は必読です。

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