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脳科学で解く心の病―編集部より

著者自身も含め、多くの脳科学者の研究により、
さまざまな精神疾患が、ほんのちょっとした脳の異変によって生じること、
精神疾患を発症していない状態が奇跡のように思えるほど、複雑極まりない脳の機能に衝撃を受けたのと、
研究が進んでこれからどういった機能が解明されていくのか、脳への興味が増していく。

また、注意深く症状と折り合いをつけながら日々を送る、自閉スペクトラム症の子を持つ親と患者本人の話、
この症状を抱えて生きるのがどれほど困難か、想像を絶する統合失調症の当事者の話、
依存症は精神的な弱さからくるのではなく、脳の報酬系をになう回路がうまく機能しないためなど、
目にする機会や耳にする機会が増えていたが、詳しいことはよく知らないでいた精神疾患への理解が進むのだ。

神経科学者たちの研究成果、精神疾患の当事者や家族の声、治療法の歴史を踏まえながら、
ノーベル賞受賞の脳科学の第一人者が心の病と脳を読み解きます。

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