見出し画像

年輪で読む世界史―編集部より

自然科学の新しい分野である、年輪年代学。
樹木の年輪には、中世ヨーロッパの気候変動、カリフォルニアの旱魃、ハリケーンの発生頻度、ローマ帝国やモンゴル帝国の興亡と気候変化の関係、
火山噴火や森林火災、地震といった災害の影響が1年単位で、克明に刻み込まれています。
年輪をつなぎ合わせ、読み解くことで、数千年にわたる考古学、古代史、近現代史から文明史、地球環境、気象の変化など、さまざまな事象が年単位の正確さで浮きぼりになってくるのです。
木質の遺構や、木造建造物、木簡など、史料が豊富に残る日本でも、大きな可能性を持った学問といえます。
年輪年代学のトップランナーである女性科学者が、学問の成り立ちから驚くべき発見までを、流行歌にのせて軽快に描いた類書のない1冊をお楽しみください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?