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先生、頭突き中のヤギが尻尾で笑っています!―編集部より

本書は、2007年から毎年1巻ずつ刊行し続け今年で15年、累計で12万部に及ぶ、鳥取県の自然豊かな大学で起きる動物と人間をめぐる事件を動物行動学の視点から描いた、大人気シリーズの最新刊です。

鳥取環境大学といえば全国初の“ヤギ部”が有名ですが、これは著者の小林教授の講義中にもらした一言に端を発し、あれよあれよという間に実現したサークル活動で、現在5頭のヤギをキャンパスの広い放牧場で飼育しています。ヤギ部に入部するのが目的で受験する高校生もいるほどです。

ヤギ部の魅力もさることながら、本書を読むと、森でのモモンガの生息状況の調査や、仮説を立てて実験で確かめていく過程、先生と学生のやり取りなど、大学生活がよくわかり、実際に本シリーズを読んで鳥取環境大学に入学した学生もいます。
編集部には小学生からの可愛いファンレターや、高校時代にこの本に出会っていたら先生のゼミに入りたかった、という方たちからの手紙が届いています。

本シリーズの最大の魅力は、笑ったり涙したりしながら読むうちに、身近な自然を見る目を培えることだと思います。街路樹がちょっと違って見えてきたり、道端の雑草やそこにいる虫に気づいたり、いつもと同じ景色の中にちょっとした楽しみを発見したり……。

子どもから大人まで誰が読んでも、どこから(どの巻から)読んでも楽しめます。

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