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【なかなか提案が通らず悩む初心者ライターさんへ】100近い提案文に目を通して思うこと

先日、クラウドソーシングを使ってライターさんを募集したら、97人の方から応募がありました。

こんなに応募が来るとは思わずびっくりでしたし、提案文の内容にも驚かされるものが多くありました。

そこで、提案文をひとつひとつ読みながら、好印象を受けたこと、印象が悪かったことなどを書き出し、まとめることに。

ライターを始めたばかりの方、提案文の書き方に悩んでいる方の参考になればいいなと思います。

はじめに

はじめに

提案文から受けた印象は、あくまで私の主観です。紹介するときに具体例をあげることがありますが、それは原文のままではありません。同じような印象を受ける具体例を私が考えて書いています。

「クラウドソーシングでライターを募集すると、そんなに応募があるのか!」と驚く方もいるでしょう。

今回は、調べれば書けそうな内容を文字単価1円で募集したので、応募が集まったと考えてます。さらに、2,000文字程度、構成あり、画像選定なし。ライターを始めたばかりの方にとっては、やりやすそうな案件に見えたと思います。

以上のことをふまえて読んでいただけるとうれしいです。

今回応募数97から、提案文だけで26にしぼりました。そこからプロフィールや知識の有無などを見て、最終的に3名採用しています。

提案文で意識したいポイント6つ

はじめに (1)

では、結論から言っちゃいます。100近い提案文に目を通して思った、提案文を送るときに意識したほうがよいポイントは以下の6つです。

1.挨拶をする
2.名乗る
3.質問事項にもれなく回答する
4.募集されている内容に触れる
5.誤字脱字、文章のねじれなどがない
6.締めの言葉がある

上記のような「常識的なこと」「あたりまえのこと」ができている提案文、半分もなかったと思います。つまり、これができているだけでも頭ひとつ抜けられるわけです。

ひとつずつ説明していきますね。

1.挨拶をする

「はじめまして」と挨拶から始まっていると好印象でした。提案文は相手に送るお手紙のようなものなので、挨拶だいじです。

挨拶がないと印象が悪いというか、採用後コミュニケーションがスムーズにいかないかもと感じてしまいました。

ズレた挨拶をしている人もちょっと気になりました。「応募させてくれてありがとうございます!」とか。

2.名乗る

まず目にするのは提案文なので、「ライターをしている○○と申します」と名乗ってもらえると好印象でした。

これは私の主観ではありますが、丁寧に名乗っているのに名前がちょっとふざけたような名前だと「もったいないなぁ」と思いました。今回、記名記事ではないし名前は関係ないんですけどね。

でも、もし実績や経験などで他に差がなかったら、名前がふざけているような人を不採用にするかもなと思いました。

3.質問事項にもれなく回答する

こちらの質問事項を引用しつつ、回答してもらえると好印象でした。

それ以前に、質問事項にすべて回答してくださっている方は半分程度だったように思います。本当に回答が不足している人が多かった。

応募後に回答もれがあることに気づいたようで、追加でメッセージをいただいた方も数人いましたが…「提案文の送信前に確認しなかったのかな」と印象はよくなかったです。

4.募集されている内容に触れる

自分のPRをする前に一文でもいいから、この案件について触れてあると好印象でした。

完全コピペだとわかるもの(どんな案件にも対応できるような内容)は印象がよくなかったです。

なかには、ちゃんと募集文を見たことがわかるような書き出しになっているのに、その後に挨拶文込みの提案文をコピペしてしまっていて残念なことになっている方もいました。見直し、大事ですね。

5.誤字脱字、文章のねじれなどがない

誤字脱字がある、日本語がおかしいという方は、それでもうほぼ不採用にしています。

見直し、大事です。

6.締めの言葉がある

最後に「よろしくお願いいたします」があるとないとでは印象がちがいました。

これから一緒に仕事をするうえで、コミュニケーションに引っかかりがある方は避けたいです。

提案文を送る前にチェックしたいこと5つ

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次に提案文を送る前にチェックしておいたほうがいいことを5つ紹介します。細かいところではありますが、これ即不採用にしたものばかりなので確認しておくことがおすすめです。

1.実績記事が表示されるか
2.自己PRに矛盾がないか
3.応募理由が自分のためになっていないか
4.自信のなさが伝わることを書いていないか
5.調べたらわかることを質問していないか

ひとつずつ説明しますね。

1.実績記事が表示されるか

実績部分をコピペしている方は多いと思います。それはよいのですが、提案文を送る前に自分でクリックして確認しておくのがおすすめです。

何人か、実績記事URLをクリックしたら404エラー、サイト自体がないということがありました。

こういう場合は、もうそれ以上その方の実績記事URLをクリックしようと思えなくなるので要注意です。

2.自己PRに矛盾がないか

自己PRを書くのはよいのですが、そこに矛盾がある方がいました。

例えば「校正はおまかせください!」と書きながら誤字脱字があるようなケースです。「受付をやっていたのでコミュニケーション能力が高いです!」と書きながら書き出しに挨拶がない、とか。

これから一緒に仕事をするうえで、なんだか心配になるので不採用にしました。

今回の案件に関係ないことを長々とアピールしてくる方もいたのですが、ちょっと読んでいて疲れました。。

例えば、ライターさんを募集しているのにデザインスキルをめっちゃアピールしてくるような。「募集文を読んでいないんだろうな」と思いました。

自己PRは、募集内容に関連するであろうものを簡潔に書くのがおすすめです。

3.応募理由が自分のためになっていないか

「ライターとしてスキルアップしたいので!」「実績を増やしたいので!」

そんな「自分のため」の応募理由を書いている方が少なくなかったです。私はあなたのために仕事を募集しているわけではないんですよ。。という気分になりました。

逆に「~だからお役に立てると思います!」と採用したときのこちらのメリットを書いてくれると、かなり印象がよいです。

4.自信のなさが伝わることを書いていないか

「初心者です」「ライティングの経験はありません」などと書いている方がいました。ちょっとお仕事をお願いするには不安になります。

なかには「初心者なのでご迷惑をおかけするかもしれませんが…」という方がいましたが、「う~ん、それは困るな」と思うだけでした。書きたくなる気持ちはわかりますが、プラスにとらえてくれるクライアントさんは少ない気がします。

ただ、「このジャンルは初めてですが、徹底的にリサーチをして執筆します」など、マイナス面がカバーできるような内容がセットだと印象が変わります。そういう熱意が伝わってくると「お願いしてみようかな」と思えてくることがありました。

5.調べたらわかることを質問していないか

募集文を読めばわかることを質問されると印象がよくなかったです。さらにはクラウドソーシングのシステムがよくわかっていないケースも。

そういう方はもしお仕事をお願いすることになっても、質問が多くて手が取られそうだなと感じるので不採用にしました。

もし、クラウドソーシングに慣れていなくてシステムがわからなかったら、まずヘルプを見てみるのがおすすめです。それか、Twitterあたりで聞いてみると誰かがリプで教えてくれるかも。

案件を募集しているクライアントに聞くのは避けたほうがよいと思います。

相手のことを考えた提案文を送ろう

100近い提案文に目を通して思うのは、すべてにおいて「いかに相手のことを考えているか」が大切になるということです。ちょっとしたことでも不安に感じることがあったら採用するのは怖いです。

逆にちょっとマイナスなポイントがあったとしても、それをカバーするような熱意や意欲があったら採用したくなります。

相手も人間です。自分だったらどんな人を採用するかな、どんな人と一緒に仕事したいと思えるかなと考えてみるといいかもしれません。


私もメインは受注側なので、相手のことを考えた熱意ある提案文を書けるよう意識していきたいと思います。日々勉強だな。がんばります。



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