墓参りとラスト・プレゼント
父の命日に、その享年をとっくに追い越して、今では足腰が不自由になり、体力的にもすっかり弱ってしまった母を墓参りに連れて行った。
墓前で私が母に「もうお母さんを連れて来られるのも、今年が最後かもしれないね」と話しかけると、母は私ではなく父の墓標に向かって、「もうすぐ、私がそばに行くよ」と語りかけた。
その瞬間、韓国映画「ラスト・プレゼント」で、妻(イ・ヨンエ)が病気で死期が近づいている主人公の男性が、夭折した息子の墓(というか植樹した木)に、「ママが、もうすぐそばに行くよ」と語りかける場面がデジャブのように脳内で再生された。
ちなみに、この映画公開時に「イ・ヨンエのKFCの制服姿が反則的にかわいい」と話題になった。確かに。