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note詩集

64
自作の詩、画像詩などの記事をまとめています。
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記事一覧

だって

いつだって せっぱつまって 真面目に生きてきた つもりだ だから どこにもいけない ような気…

1

なにもかも

くるしいだろう でもそんなに かんたんには いかないんだ なにもかも。

3

いとのうえ

誰かが両端から糸を突っ張って、いる 左手が過去 右手が現在の端を持っていて、 わたくしは…

4

感覚

そばにいたいわけではなく ただ、さみしいだけの夜に 私は星に電話をかけてみる そうして話す…

2

はこの中

あなたは一心に わたしという箱のなかに かなしみをとじこめるだけ とじこめて どこかへ行…

4

無痛

たぶんね なにもかも終わってしまった って言葉は 感傷的すぎて 右腕にぐるり むけた薄皮に…

3

門出

すべてが集約し またほどけてく (あらたな門出に!)

せんめい

あきらめても あきらめても ずっとそこにあって だからって 手をのばせる わけじゃなくて そ…

4

つばめ

燕は生きない あしたのために生きない、 けふのためにも生きない、 もう、いきない 何もかも…

5

やさしい雨がふればいい かなしい色のふる夜に負けないように 布団をかぶり身をだいていた…

6

せのび

ずっとそれがほしくて せのびばかりしている。 縛られずに生きるというのは難しいから、 …

4

ゆっくり

それが存外むずかしく、 夢の中でも歩く日々かな ひとまず視界の焦点を前方から外します。

3

のおと

めはとじないで ゆく ゆっくり、ただ心臓の音を聞いています。

5

祈り

うかんでいく なんどでも わたしにできることがあれば、なんどでも 幸せというのはむずかしいと考えるときもあれば、とてもシンプルに感じるときもあります。 かみしめるというより、シャボン玉がはじけたときの、あの余韻をずっと抱きしめているというような、不思議な感覚があります。 ただひたすらかなしいときに、どうしたらいいか教えてくれるとか、そばにいてくれるとか、そういうものでもないような気がします。 それでもなんどでも そう信じて祈ってやみません。