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最近読んだ本『造形思考上下』『神経美学:美と芸術の脳科学』


『造形思考』

芸大受験のyoutubeを観たときに表紙が出てきたので読んでみたくなり、手に取る。

読んでみたら学生のときに図書館で読んだことがあった本だと気づき、当時は「受験のとき勉強したことが書いてある本かあ…今はいいや…」と思ってささっと読んで返していたことを思い出した。

学校の先生がこの本のことを一瞬話していて読んでみようとなり、私が読んだのは大学に入ってから。受験生のとき知りたかったけどそのとき先生たちが口頭で教えてくれたことがこの本に書いてあった。

実践することが重要だと冒頭に書かれてあるので、すぐに絵を描けるようになりたい方は、一度この本を読んでみるのがおすすめ。自分で手を動かしながら考えるのは大事なんだなあって改めて思った。

『神経美学』

この本を読んで気になったこと

道徳的な美しさ(お年寄りを子どもが介抱するなど)と視覚的な美しさ(絵画を観たときなど)を見たとき、脳の同じ部位(内側眼窩前頭皮質)が活性化される。醜いと感じられる行為を見たときも、醜さを視覚化したものや物を見たときと同じ部位(扁桃体。根源的なものらしい。美しさは文化や国によって異なるけど醜さは世界共通らしい)が活性化された。(不道徳なことをやっている大人を見たときめちゃくちゃイライラして嫌悪感が湧くのはこのためかあ…と思った。科学的根拠があった。アーティストが慈善活動をよくしているのはこのためかもしれない。)

脳のある部分を刺激すると美が増強、抑制される。(前にテレビで記憶についてやっていたとき、脳に電気刺激を与えると特定の記憶を消すことができるという実験を紹介していた。実現すればトラウマ治療に効果が期待できるらしい。)

作品の紹介のされ方で、目の前に展示される作品の価値が変わるが、美術の勉強をしている人には通用しない。(作品に対して美術を勉強していない人と違った見方をしている。)


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