高木つきこ

東京生まれ東京育ちの50代女性。劇場、映画、本、旅が好き。 2023年に卵巣がんがみつ…

高木つきこ

東京生まれ東京育ちの50代女性。劇場、映画、本、旅が好き。 2023年に卵巣がんがみつかり治療、現在は経過観察中。

最近の記事

卵巣がんと治療と生活と【3】

退院、療養、確定診断(2023年11~12月) 退院の日 退院前に手術の執刀医の診察があり、ようやくドレーンを抜いてもらった。怖くてドキドキしているうちに抜かれていた。あれ、いつの間に? 入院中に担当だった看護師さんは休みだったため、初めて会う看護師さんと「お世話になりました」「お大事に」という型どおりの挨拶をして、病棟を出た。入院するときは不安しかなかったが、退院するときはあっさりしていて拍子抜け。 手術の後は重いものを持たないようにということだったので、母と従姉妹

    • 卵巣がんと治療と生活と【2】

      入院、手術、仮診断(2023年11月) 手術前日(2023年11月6日) 母と病院で待ち合わせをする。コロナは5類になったが、病院での面会は原則禁止。入院の手続きを済ませると、病棟の入口で母と別れた。 入院すると、少しして昼食の時間。その後はレントゲン、血液検査、麻酔科の説明、剃毛、おへその掃除と忙しい。夕食後は下剤を飲む。明日の朝は浣腸の予定。 いよいよ明日は手術なのだ。怖い。病気も手術も麻酔も、その先のことも全部怖い。 担当の若い看護師さんが心配して消灯時間の前に声を

      • 卵巣がんと治療と生活と【1】

        2023年10月に、卵巣がんの可能性が高いと言われ、11月に両方の卵巣、子宮、大網の全摘出手術。12月に卵巣がんステージ1Cと診断、同月下旬から抗がん剤治療を受けていた。 時間が経つと忘れてしまうことも多いし、なんとなく「いい話」っぽくしてしまいそう。非ドラマチックな治療と生活を、そのまま格好つけずに書いてみようと思う。 診察、検査、告知のようなもの(2023年10月) いつもと違う 「子宮筋腫があり、左の卵巣が通常より大きくなっていますが、前回の診察時と変わりません

      卵巣がんと治療と生活と【3】