型を崩すな!〜模倣が最高の学び〜
ご覧いただきありがとうございます。
カフェと囲碁ひだまりの八段塾塾長つかさです。
上達したいけどなにをやればいいのかわからない
勉強ってどうやればいいの?
そう言った悩みを持つかたへ、勉強方法をお伝えします。
本記事の対象者
勉強方法に悩んでいる有段者の方(初段〜四段目安)
19露盤で打ちはじめた級位者(15級〜1級目安)
段、級位はあくまで目安です。
模倣が最高の学びである理由
上達するためにはなにをすればいいか。
ズバリ、模倣です。
模倣とは、まねをするということです。
「学び」という言葉は「真似ぶ」という言葉が転じたと言われています。
なにかをはじめる時、皆さんはきっとスマホや本、
人からやり方や勉強方法といった情報を集めるでしょう。
まったくの0ベースからなにかをひねりだすという事はなかなかありません。
つまり、なにかを学ぶという行為はまず模倣から入ることになります。
模倣の目的
模倣することの目的は、『判断基準を身につける』です。
対戦中に自分が良いのか相手が良いのか判断する時も
判断する基準となる考え方がしっかりしていなければ
考えることができません。
判断基準がなければ、それは考えているのではなく
迷っているだけになります。
つまり、模倣を通してその型での判断基準を身につける
ことが目的となります。
模倣に必要な3つの事
模倣を使って勉強する際に必要な3つの要素があります。
1、コロコロ変えない
2、絶対に自分流にアレンジをしない
3、何度も繰り返す
この三つを守れれば上達は必ずできます。
1、コロコロ変えない
1つに決めたら継続してください。
一度模倣すると決めたら少なくとも3ヶ月は継続しましょう。
模倣した対象への理解度が深まるのには
少なくとも3ヶ月はかかります。
そのため、1ヶ月単位で変えてしまうのは中途半端になるのでやめましょう。
例えば、模倣する対象の本の内容が
本を見なくても難なくスッと思い出せるくらいです。
3ヶ月間はちょっと長いなー
本の内容を暗記するの難しいでしょ
と思うでしょうが、1回3ヶ月間続けてみましょう。
案外、3ヶ月なんて一瞬です。
また、本の内容も理解すればするほど最初に読んだ時とはちがう気づきがあります。
まずは、3ヶ月続けてみましょう。
2、絶対に自分流のアレンジをしない
実は、これが1番難しいものです。
ですが、模倣においてこれが1番大切です。
ベースとなる知識があいまいなうちにオリジナリティを出すと
模倣から取り入れようとしていた判断基準が身につきません。
発想法の名著として知られる
『アイディアのつくり方』ジェームス・w・ヤング著
でもアイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外のなにものでもないと言っています。
まずは、模倣によって考え方(既存の要素)をしっかりと身につける。
そして、複数の模倣によって得たいくつかの判断基準を合わせると新しい発想が生まれていきます。
模倣をせずに生み出した自分流はオリジナリティとは言いません。
ジコチューとなります。
つまり、模倣をする段階ではそこに書かれている以上の事をしてはいけません。
まずは、そのお手本通りのことを忠実に再現することに
力をいれましょう。
3、何度も繰り返す
継続もする、オリジナリティを出さないと決めたら
あとは反復です。
1冊の本を参考に何度も反復してください。
できたという基準は「本を見ないでも内容が言える」レベルです。
これは、
本を読む→実践で使う→間違える→本で確認する→実践→確認
というサイクルです。
1冊本を読んだだけで強くなるわけないと思いますよね?
しかし、強くなれます。
それには、1冊の本を完璧に覚えてしまうくらい
精読する必要があります。
多くの人が本を1回読んで満足します。
意欲のある人は2回読みます。
強くなる人は覚えるまで読みます。
1発で暗記しろというのではありません。
あくまで何度も繰り返し、自然と覚えることを目指します。
3ヶ月同じ本を繰り返し読んでたらイヤでも暗記します。
つまり、1コロコロ変えないと一緒で1冊の本からの
学びを最大限得たいのであれば、精読することが必要です。
模倣を使った勉強法
では、具体的になにをやれば良いのか。
結論からいうとなんでも大丈夫です。
詰碁でも、布石の解説書でも、棋譜の解説書でも
大丈夫です。
ただし!
先に挙げた3つのことを守ること。
これを約束してください。
やる気のある人ほど、たくさんの本を買い
多くのアプリを入れ、あれもやりたい、これもやりたい
という状態になっています。
しかし、かき集めた情報を全部ちゃんと見れているのでしょうか?
買ってみたけど難しそうで断念した本が部屋でホコリをかぶってませんか?
おすすめされたから買ってみたけど結局読んでないなんて事ありませんか?
つまみ食いのような学びかたは一つ一つのコンテンツから得られる学びがとても薄くなっています。
時間が限られているからこそ、必要なのは濃度です。
1冊の本をしっかりと模倣する。
模倣の段階では自分の思考は必要ありません。
しっかりと自分が模倣できているか、そのチェックが必要です。
まとめ
模倣をする目的は『判断基準を身につける』です。
そのためには、1つの本やコンテンツに集中して
何度も繰り返して読むことが大切です。
そして、模倣をしている間は絶対に自分流のアレンジをしない。
そのために、模倣をしたらちゃんと同じようにできているかを確認し続ける。
本の内容がスッと出てくるようになれば、それはあなたがその本の内容を理解したということになります。
1冊に集中することで時間的にも金銭的にも
コストパが良くなります。
ぜひ、集中して取り組んでください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
つかさ
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