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福井信明氏に捧げる鎮魂歌。Zbrushの伝道師、のぶほっぷ、急逝(死因:大動脈解離)

4月28日の夜9時頃だろうか、それをTwitterで知ったとき、すぐには信じられなかった。だがGoogle検索して事の真相が分かるにつれて、ようやく事実だと受け止めることができた。

*鎮魂歌

福井氏は、私が「Zbrushって何?3DCGって何?」という頃に知った。YouTubeで沢山のZbrush Coreの動画をアップロードしてくれていた。当然全部見た。何回も見た。その後、福井氏の著書を買って実践した。

そして福井氏の自伝なんかも読んだ。生い立ち、デザイン事務所時代、社長の失踪や逝去、その後の波瀾万丈など。色んなことを乗り越えてきた苦労人だとすぐに分かった。だからこそ、著書に愛情や熱意がこもっているのだと感じた。決してサラブレッドなアーティスト人生ではなかった。努力の人だった。

ときおり福井氏のツイートで流れてくる、色々なトライアル。カラー3Dプリンタの情報は参考になったし、Zbrushと何かの組み合わせで動画表現を常に模索していたと感じる。UE4、マーモセット、Twinmotionとの組み合わせの動画。それがきっかけでUE4を学習し始めたのだ。



逝くのが早すぎる。早すぎたよ。

椅子に項垂れて(うなだれて)、なんてあしたのジョーかよ。燃え尽きるにはまだまだ早すぎるぜ。


Zbrushのスカルプトに対して、Blenderのクロスブラシなど、BlenderがZbrushのハイポリスカルプトに対して色々と攻勢をかけていて、これからますますモデリングが面白くなろうとしている矢先に、あまりにも早すぎる。

つい最近もZModelerの書籍を発売したばかりじゃないか。

一方で、精力的すぎないかとの懸念もあったようで、実際、頑張りすぎの印象も感じる。しかし、死んでしまっては「次はない」。

福井氏は太く短くという運命を背負って、人生を駆け抜けたのだろう。もっともっとZbrushで活躍して欲しかった。

今となってはあの個性的な造形の新作をもう見ることができないと思うと、残念でなりません。

今はただ、福井氏のご冥福をお祈り申し上げます。





今回の創作活動は約30分(累積 約1,593時間)
(447回目のnote更新)


*死因

(2020/05/02 追記)
後日発表された情報によると、死因は大動脈解離とのこと。調べてみるとこれは日常的な高血圧が原因になるみたい。クリエーターの皆様におかれましても、日々の血圧管理に気を付けて下さい。初期の高血圧傾向には軽い運動が有効とされています。

もちろん病気由来の高血圧は投薬治療しかありませんので素人判断は危険です。何にしても慢性的な高血圧にいいことはないので、クリエーターであってもなくても、血圧管理、健康管理に気を付けて。


*著書

2017年4月末頃に発売された最初の1冊。


2017年の年末に発売された2冊目。


2019年の年末に発売された3冊目。すぐに売り切れて増版され、在庫潤沢となった矢先の急逝。遺作となりました。


受け入れたくはないが、受け入れるしかない。もう天に召されたのだから。

安らかにお眠り下さい。


2020/08/18 追記
Zbrush2021が発表された今、もし福井氏がご存命であったならば、どんな布作品を公開し、どんなチュートリアルを公開してくれたのだろうか、と思うと、残念でなりません。少なくとも、あと半年、あと1年、Zbrushの進化を見届けて欲しかった。そういう意味では、神様は何と残酷な運命を氏にお与え下さったのだろうか。今はひたすらに、安らかな眠りを願います。

読んでくれてありがとう。気長にマイペースに書いてます。この出会いに感謝😊