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ソフトウェアが自分の限界を高める

(約 5,500文字の記事です。)

ここ数週間で、改めて「ソフトウェアの力」を感じている。デジタルで創作するのが当たり前になった今、ソフトウェアの性能によって、やりたいことが同じでもその過程が、効率が、全く異なる。今回はそんなソフトウェアに関する日記。

オートデスク製品とAdobe製品を自由に触れるようになって変わったこと

昨年の秋頃からオートデスク製品のMayaと3ds Maxを触ることができるようになった。そして年末にAdobeのクリエイティブクラウドのサブスクを申し込んだので、今年からはほとんどのアドビ製品も触れるようになった。

今までは「無理だ」と思っていた製品を、今は自由に触れる。そうなると、「今まで触っていたソフトの性能の限界や制限」によって「自分では現実的にはほぼ無理だろう」と思っていたことが、あっさりと天井を突破してしまった。

デジタルで何かを作る以上、ソフトウェアの性能は成果に大きく影響する。今回はオートデスク製品とアドビ製品という2つの巨大メーカーの鉄板ソフトを触れるようになったので、改めてその前後での変化がよく分かった。

使い易さの問題

昨今ではBlenderやWordPressしかり、オープンソースによる無料でも高性能なソフトがたくさん出てきた。それはよく分かる。実際、WordPressは無料だし、そのおかげでブログをはてなからWordPressに移行できた。

Blenderもそうだ。無料でMaya, 3ds MaxなどのDCCツールに迫る。(当然根本的な違いもある。)とはいえ、Blender単体だけでは、ハッキリ言って使いづらい。イマイチなのだ。そこに有料アドオンで「使い勝手の強化」が入ってくる。

オープンソース系でもやはり「有料な優良ツール」が強い

WordPressやBlenderを本当に商用レベルで性能を引き出すためには、有料のアドオンやプラグインを導入しないと、役に立たない。

WordPressについては有料テーマのSWELLに出会えたことがとても自分にとっては大きなターニングポイントだった。

Blenderについてはいわずもがなだし、WordPressについても本当に便利なプラグインは有料なものを買ったほうが遥かに便利だ。今回購入したものはFileBirdという、WordPressの画像管理にWindowsのエクスプローラーの機能をほぼ丸ごと導入するようなプラグインだ。無料版でも機能制限付きで「そこそこ」使えるのだが、とても便利なので年末に思い切って有料版を購入した。

オープンソース系の有料プラグインは、多くが「永年アプデ対応」になっている。FireBirdもそうだし、Retopoflowもそうだ。一度買えばずっと使える。そういうスタイルが多い。なので「必要になったときに買って」おけば、実は結構便利に使える時期が長く続くのだ。

(もちろんいつのタイミングで永久アプデを有料に切替えるかは、管理者次第だが。)

無料ツールでちまちまと無駄な時間とストレスよりも、有料ツールでワンクリックやワンドラッグ。ソフトウェアの世界では、普通に有り得る「現実」なのだ。その仕組み作りやコーディング・バグ対策、インストールマニュアルの整備から「すぐに使えるようになるまでの全て」、これらにこそ、有料となりえるだけの「価値」がある。

顧客が望むものは、結果だけ。過程は「楽なほど良い」


有料ソフトでも支持され続ける理由

さて、オープンソースなBlenderやWordPressはさておき、ソフトウェア自体が有料なツールについての話。有料ツールでプロ御用達の「デファクトスタンダードなツール」、これについては、やはりというか、それなりの歴史と実績があるが故にプロに支持され続けているわけだ。PhotoshopやPremiereなどがそうだ。Mayaや3ds Maxもそうだろう。Cinema4Dなどもそうだ。それぞれがそれぞれの分野で、きちんと実績を築き上げてきたからこそ、その分野のプロに支持され、愛用されているわけだ。

悩み続けるよりも「さっさと試して」みたほうがいい

結局、デジタルツールなソフトウェアを使う以上、ソフトの制限が絶対的な足かせとなる。なので少しでも可能性のあるツールを試してみたほうがいい。

もちろん新たなソフトをゼロから試すためには、色んな知識をゼロから身に付けなければならない。ハッキリ言って、辛い。イライラする😭 いつもいつも、常に「初心者からスタート」になる。過去の履歴が生かせないことも多い。

(3DCGに限って言えば、もちろん過去の知識を使って1段飛ばしの学習が進むこともあるけれど。共通な知識については過去の理解がそのまま流用できるという意味ね。)

とはいえ、新しいソフトについては常に皆がゼロスタートで初心者に強制的に戻される。皆平等。これが辛いのだが、でも、それによって「今までとは違った新たな視点、知見、可能性」これに気が付ける。この価値は計り知れない。

なので凝り固まった考えを捨てて、さっさと「新たな可能性を求めて」新たなソフトウェアに挑戦してみればいいのだ。


そうすれば自ずと空が開ける。自由な空。


さて、ここから先は完全に私の個人的な日記。

ファイルの「長期」保存先はPCのローカル領域か、クラウド領域か?どちらがいいのか?

作業中のファイルはローカルの方がいいに決まっている。ここでのテーマは「長期的に画像ファイルなどを保存する場合」なのだ。

WordPressとFileBirdを触っていて、最近思っていたことが更に強く感じられるようになった。

PCのHDDやSSDというローカル領域にあるファイル(画像ファイルなど)と、インターネットの向こう側、どこにあるかよく分からないがここではないどこかに確実に存在するはずのサーバー内のファイル、これらの意味がどんどん曖昧になってきていると感じた。

両者の違いはレスポンスだ。ローカルストレージの時差は数ミリ秒以下だ。対してサーバのレスポンスは0.1秒以上はかかってくる。そういうレスポンスの差はある。

けれど、利便性となると、ローカルは例えばデスクトップPCとノートPCではそれぞれ別個のHDD, SSDの領域を指す。対してサーバーによるクラウド環境では、どの端末で操作してもいつでも同期させられる。PCのChromeのブックマークがiPhoneのChromeのそれと同期しているのと同じように。


無料noteの雑記、有料noteのマガジン管理、WordPressのブログというように、複数のメディアに対して画像を用意すると、どんどんと

  1. PC内で個別管理された画像

  2. noteサーバにUPした画像(管理不能)

  3. WordPressのメディアライブラリ内の画像(デフォなら年月フォルダ管理、FileBirdで任意のフォルダ管理)

これらのファイルの管理が怪しくなってくる。特にPC内画像とWordPressのメディアライブラリ内の画像との重複、これが頻繁に出てくる。noteに関してはTwitterのように使い捨てる情報になるため、重複に関しては何も問題はないのだが、WordPressでのブログの場合だと、同じ画像を何度もUPしていては無駄にサーバ容量を消費するだけでなくて、管理上も非常に気分が悪い。

同じ画像は1つの画像ファイルへのリンクであるべきなのだ。管理面で効率が変わる。例えば1つの画像の差し替えで全部の画像が一気に差し替わる、という具合に。

もしWordPressのメディアライブラリ上で唯一の画像ならば、あとはPCのHDD, SSD上にその画像が存在すべき理由はない。(例外と言えばWordPressのバックアップ目的のuploadsフォルダのローカル内へのバックアップくらい?)。なので一度WordPressのブログに記事として書いてしまった後は、ローカルPC内にその画像が存在していなくてもいい。必要なときにWordPressのメディアライブラリから画像をDLすればいいだけだ。FileBird有料版ではフォルダ単位での複数画像の一括DLもできるので、もう、ローカルPC内に画像を保管し続ける意味がない

ローカル内にファイルを置くメリットは、例えばPhotoshopなどで画像を加工する際に、レスポンスの良さからローカル内に一時的にデータがあった方がいいだけで、画像が仕上がった後は、もうローカルPC内にある必要がない。WordPressだったりnoteだったりにUPするわけで。

ただしnoteの場合は例外で、noteにUPしてもそこから画像をDLするためにはいちいち記事を開いて右クリックからのDLしかない。またjpg, pngなどの「完成型の画像ファイル」しかDLできない。
対してWordPressの場合にはFileBird経由で一括DLができる。またファイルの種類(拡張子)に関わらず、自由にメディアライブラリにUP&DL可能。

そうなるとこれまでの画像ファイルや、画像以外の3DCG関連の完成ファイルについての管理・運用方法が大きく変わる。バックアップの価値も考慮すれば、ローカルPCだけではなくて、むしろクラウド領域、つまりはウェブ上のサーバ領域にマスターデータを保管しておいた方がいい。

そしてWebサーバはレンタルサーバの、WordPressのインストール先領域に限らない。

Adobe CCのクラウド100GBを活用する

Adobe クリエイティブクラウド・コンプリートに申し込むとクラウド領域として100GBの領域をもらえる。これはDropboxと同じサービスだと思っていい。

DropboxはPCのHDD, SSDなどのPC内の指定したフォルダ配下を、クラウドにバックアップできる。それのAdobe版だ。なのでそのフォルダ内にファイルをD&Dすると、自動的にAdobeサーバにも複製される。
それが100GB分もらえる。

なのでそこにWordPressのサーバ内の画像やバックアップファイルをFTPソフト経由でそのフォルダ内にDLすれば、あとは勝手にAdobeサーバにバックアップされる。とてもシンプルに使える。

Adobe税を払っている以上、PhotoshopやPremiere、AEという「ソフトが使える」だけではなくて、そういう付随のサービスも使い倒したい

またサブスク中にはフォントなども無料で商用利用可能で使える「Adobe Fonts」なども使っていこうと思う。

Adobe CCを使い始めて、うん、Adobe税を払うことに対して、それ以上のメリットを感じ始めている。こりゃAdobeに上手くやり込められてしまった(笑)だが実際、金銭的価値以上の利便性を享受できている気がする。Acrobat Proなども使えることで既存のPDFを編集できることも地味に便利。


とにかく現役の、色んな分野のプロが使っているツールを使えることによって、アドビ製品という共通言語が手に入ることが大きい。



【結論】信頼の置けるソフトにお金を使うべし!

デジタルの世界では、ソフトウェアの性能=ポテンシャル、可能性だ。だから可能性を金で買うという考えは、正しい。そこに時間効率や手間暇の効率化が関わってくるからだ。結果が一緒ならば、その過程は楽なほど、早いほどいい。

だがそこに「金銭的価値」を見出せるかどうかは、各自の判断による。

これは私もZbrushプラグインを開発しているからよく分かる。10手順で3分の作業を、ワンクリック0.1秒で終えられる価値。これがソフトウェアの価値だ。

そして本当の価値は、無料じゃない
無料じゃないことのほうが多い。

そこに金銭的価値と効率化、自分自身の体験・経験値としての、自分自身の価値の増強、それらも含めて、お金を投資すべきか否かが決まる。

私は年末年始で結構ソフトウェアに投資した。それらは全て「自分自身の成長による、自分自身の価値の増加」につながると確信したからだ。



さて、Adobe税を払った以上、1年かけて確実にそれ以上の金銭的価値を生み出さなければならない。でもそれはできる気がしている。それ以上に、Adobeのソフトを使って楽しい!今までの自分にとって「不可能を可能にできる可能性」を感じるからだ。


長々と書いたが、PhotoshopとPremiereを使って自分の価値を高められる予感がたくさんある、ということを言いたかっただけ。+アルファで、WordPressのFileBirdで、ローカル管理から「クラウド管理+ローカルバックアップ+Adobeサーバへの2重バックアップへのシフトの可能性」これを感じたこと。


そんなこんなで今宵は終了。
夜型進行をそろそろ食い止めたい😱 だってもう朝ぢゃん……。



今回の創作活動は約1時間30分(累積 約3,056時間)
(827回目のnote更新)

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読んでくれてありがとう。気長にマイペースに書いてます。この出会いに感謝😊