Photoshop 生成AIの「生み出す力」とクリスタの「生み出す力」の違い
今日は少しフォトレタッチの体験。動画チュートリアルに従って自分の手でツールを触ったり色調補正の練習をしたり。まぁCLIP STUDIO PAINTでもできる部分がほとんどだし、この辺の機能は十数年前から相変わらずだ。なのでかなり初歩的な復習程度。
(約 4,200文字の記事です。)
ツールの進歩、ツールTipsに動画リンク
機能自体は昔から変わっていなくても、ツール自体は進化していた。ツールの使い方について動画リンクが表示される。十数年前は「このツールはどうやって使うの?」を本で調べて理解してからでないと使えなかったが、今ではポップアップウィンドウから簡単にチュートリアル動画を見られる。英語だが字幕は日本語なので理解しやすい。
はぇ~。凄いね。CLIP STUDIO PAINTではそうなっていなかった気がする。
うむむ、確かにこれは独習しやすい。このツール何?の答えがすぐに分かる。これがツールの進化か!と感心した。
写真で嘘をつくことは簡単
動画を見ながら自分でもテスト。簡単に「あった物」をなかったことにできる。
風見鶏があっさりなくなった。スポット修復ブラシで数秒の作業で、消えた。
別の場所のパーツも消してみた。
雲がいい感じになって「塔」が消えている。これは確かAIの力だったはず。雲のランダム感が自然だ。見分けが付かない。そして「もしかしたら塔の根元も消えるか?」と思って試したら、見事に消えた。繰り返しパターンがAIでいい感じになじんで、消えた。塔の根元の左側の、黒い三角がゴミ?と思えるほど、修復箇所は自然になじんでいる。その黒い三角はオリジナル画像にある「未修正」の場所だ。
う~ん、もはや人の目では見分けられない。
0から1を生み出すクリスタ、1から2や0.5を生み出すPs
もともとCLIP STUDIO PAINTとPhotoshopは出自の経緯が違う。CLIP STUDIO PAINTはお絵描きツールだ。真っ白なキャンバスから何かを生み出すための道具だ。
それに対してPhotoshopはレタッチツールだ。なので既にある絵や写真を修正するツールだ。両者の特性は本当は違う。だが結果としては両者に共通する機能が多くあるというだけであって、ツールの根本の特性は違う。
無から有を生み出すのが得意なCLIP STUDIO PAINT
既にある画像をいじるのが得意なPhotoshop
なので修復ブラシのように「嘘をつく修正」はCLIP STUDIO PAINTよりもPhotoshopのほうが得意だ。昨今のAI技術の導入でその精度はかなり高くなっていると感じる。私のような初心者でもツールの使い方を覚えれば数秒で嘘の写真を作れるのだから、AI技術はもう「使える分野ではそれ無しではなりたたない」と感じた。
どっちが優れているか、という議論は不毛
両者の得意分野が違うので、作業内容によってはどちらかが有利になる。なので作業内容で勝負をするのはいいかもしれないが、ソフトウェア全体として比較するのは不毛だと思う。例えば、
絵を描き始めるならCLIP STUDIO PAINT
絵として仕上げる際にエフェクトを加えたり微調整をしたりするならPhotoshop(でもいける)
もともとCLIP STUDIO PAINTで描いた絵ならば当然ながらCLIP STUDIO PAINT内でも修正はできる
Photoshopで楽ちんなエフェクトがあるならば、CLIP STUDIO PAINTのみで頑張らずともPhotoshopに持っていって加筆修正すればいい
こんな感じで、作業分野に応じて使い分けるのが賢そうだ。何でもかんでもCLIP STUDIO PAINT1本にこだわる必要もないだろうし、逆も然りだ。
要するに「ドローイング」なのか「レタッチ」なのか。ここで使い分けるのがよさそうだ。
大したことのないドローイングならPsで十分
ただし、描くことにメチャクチャこだわる人でない場合、私のように「とりあえずマウス絵でいいや」という場合には、Photoshopのブラシで十分足りる。そうなるとドローイング以降の作業がシームレスに出来る分だけ私にとってはPhotoshopのほうが有利という結論だ。これは今日も変わらない。
楽しいと思えるうちは学べる!
とりあえず今日から実践的なPhotoshopの操作と学習になったが、楽しいと思っているのでまだまだ学べそうだ。お絵描きがキツいのは「0から1」に持っていく際に膨大なエネルギーと「コレジャナイ!」の自己否定とスキルアップ強要の無限ループがあるからだ。
だがPhotoshopでのレタッチは既にまな板の上に「食材」がある状態からのスタートなので、あとは料理するだけ&結果を楽しむ(食べる)だけなので、料理のように「作って食って、うまい!」というシンプルなプラスのループに入っていきやすい。
生成AIとPsの相性のよさ
そしてかつてのPhotoshopはスポット修復ツールのように「あったものを消す」ことしかできなかったが、今のPhotoshopは生成AIを作って「指定した場所に『元々なかったもの』を生成する」ことができる。これが大きい。かつて1から0ができていたものが、今は逆に0から1も生み出せる。
この字面だけを見るとPhotoshopの圧勝?に見える。あくまでも文字列で読むだけならば。だが現実は違う。生成AIの絵は、人が描いた絵とは違う。今のところ。だがその差もいずれは肉眼と主観だけでは違いが分からなくなるレベルに達するだろう。スポット修復ツールの精度が上がっているように、生成AIのレベルも上がる。
絵を「描く」だけではなくて絵を「生成する」
そうなると絵を「描く」だけではなくて絵を「生成する」ことでも絵を生み出していける可能性が広がる。その強みはPhotoshopにある。単なる写真レタッチソフトから、生成AIを使って絵を「生成するポテンシャル」を持ち始めたPhotoshop。これはCLIP STUDIO PAINTとは別の方法で2次元表現をブラッシュアップする手段を提供してくれていると感じている。だからこそPhotoshopを学ぼうと思ったし、学んでいてそれを感じた。
今までは費用面でCLIP STUDIO PAINT買い切り版でいいやと思っていたが、Photoshopを触ってみれば、Photoshopのポテンシャルも感じるし、CLIP STUDIO PAINTでは厳しいこともあっさりできる部分もある。なので両方触ってみれば「両方とも使いたい」と思えるだろう。贅沢な話だが、両者にそれぞれ優れた部分がある。
個人的には「ドローイング」以外の手段で絵を生み出せるポテンシャルに、何かしらの応用性を感じるのだ。
逆にCLIP STUDIO PAINTに対しては私は機能部分では一通り理解しているし、多少なりとも使ってきたので「できること」はかなり分かっている。問題は自分に画力がないことだけだ😭多分CLIP STUDIO PAINTは「お絵描きが楽しくなってから」が本領発揮だろう。上手い下手はおいといて。
そしてどちらでもできる操作内容ならば、私の場合はやはりPhotoshopで実現させるほうが色々と都合がいいので、今までCLIP STUDIO PAINTでやっていた同じようなことをPhotoshopで実現できるように知恵を身に付けていきたい。最終的には全部Photoshopで済ませたい。そこが当面の最終目標だ。理由は繰り返しになるが、PremiereやAE、サブスタンス3Dペインターなどのアドビ製品との連携のしやすさだ。
今日も楽しく日記を書いて終了~🍺
今回の創作活動は約45分(累積 約3,762時間)
(1,022回目のnote更新)
読んでくれてありがとう。気長にマイペースに書いてます。この出会いに感謝😊