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空き家リノベ:0日目「空き家をタダで手に入れる方法」

唐突ですが、ぼくは齢25にして自分の持ち家と土地を手に入れました。

しかも、タダで。つまり、無料で。

もちろん都会の一等地、というわけにはいきませんが、1時間圏内で天神や博多などの都心部にも、また雄大な自然を誇る熊本・阿蘇にも、佐賀空港からはLCCが飛んでおり東京まで1時間30のフライトで行くことができる。

そんな福岡の片田舎の平穏な町に、ぼくは一軒家をもらい、これから秘密基地を作る予定です。

(2018/3/18、この場所にカフェ「UNI」をオープンしました。)

Instagram:uni.ukishima

田舎とは言ってもコンビニは5分、スーパーも5分、小・中・高があり、居酒屋だってケーキ屋だってあります。

田舎ということに負い目を持っている人が半分、田舎ということにプライドを持っている人がもう半分。

この町は田舎だと思っている人は8割で、でも言うほど田舎じゃないよねと思っている人も同じくらいいます。

ある人はそんな町の状況を「ちょいなか」(ちょい+いなか)という言葉で表現していましたが、そんな言葉がしっくりくる、程よい田舎。

そこにある450㎡の土地と家、これをタダでいただきました。

地方創生が叫ばれている現在、田舎に関心を持つ人も増えてきており、「老後は田舎で農業でもしながら第二の人生を楽しむ」なんて感覚はもう随分過去のもので、ぼくのように東京暮らしを早々に捨てて、田舎で暮らすことを選択する若者もかなりの数増えてきています

東京の家賃相場の半分以下で倍以上の広さを持つ家、あわよくば庭付き一戸建ての古民家を借りて、モダンで和テイストな家具を揃える。

寝室はあえて畳に布団、週の半分はネット経由で仕事して、もう半分は農業、余裕が出てきたらネコを買って、月に一度は友達を呼んでバーベキュー、それからそれから……

なんてテンプレート的妄想が膨らんでいくうちに、もはや都会に住む意味がわからないというところまで行き着き、

どうして、自分は都会に憧れを抱いていたのだろうか。
どうして、自分は都会>田舎だと思っていたのだろうか。
どうして、自分は高い家賃を払うために仕事に精を出しているのだろうか。

そういった疑問が臨界点に達すると、手に職を持っている人、逆に仕事はなんでもいいという人は都会を捨て、田舎暮らしを本格的に考え出します。

この記事を読んでいる人の大半も同じような状況なんじゃないだろうかと思いますが、ぼくもフリーライターという職業柄、パソコン一つで仕事ができたため、住む場所を選びませんでした。

そいうことで、快適な地方暮らしを夢見てすぐに移住の準備を進めました。

しかし、フタを開けてみれば、

「え?そんな都合のいい空き家なんてないよ」
「和テイストな古民家?今にも崩れそうなボロ屋敷ならあるけど」
「リノベするにも100万はかかるよ」

と言われて一時は挫折。

結局、安アパートで家賃を浮かしながら、淡々とその機会を伺っておりました。ぼくのような楽観主義者ならいざ知らず、普通ならここで田舎暮らしを諦めてしまうという人も多いことでしょう。

そんなぼくに転機が訪れたのは意外にも早く、地方移住2ヶ月目。

今や2LDKのアパートに住みながら450㎡の土地付き一戸建てを持ち、週末はこの場所でカフェを開いている状況。

オシャレな古民家カフェとして好評いただいております。
(半年で1500人ほどのお客さんに来ていただきました!)

さて、東京暮らしを捨てて田舎にやってきたぼくが、一体どうやって空き家を手に入れたか

前置きが長くなりましたが、今回はぼくがどうやって「タダで」古民家を手に入れたかという話をしていきたいと思います。

みなさんに地方の現状を知ってもらいつつ、タダで家を手に入れる方法実際にぼくが手に入れた方法を公開していきたいと思います。

※この記事は2016/3/1にアップした記事ですが、反響が大きかった(NHKの所さんの番組にも出演させていただきました)ため2018/5/23に大きくリライトしております。タダで家を手に入れた方法やその背景、また当時の状況から大きく変わったこと(カフェオープンについて)などについても加筆しました。

また、大きな変化がありましたらさらに加筆・修正していく予定です。情報のアップデートの度に価格が高くなっていくと思いますので、ぜひこの機会にご購入ください。

【目次】
・僕が空き家をタダで手に入れるまで。
・空き家情報が少ない理由とは。
・空き家情報にアクセスする方法。
・カフェオープンまでの流れ

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