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やさしい物理講座v14「E=mc²の検証・・・まだ仮説のまま実証されていない、呵々。」

お待たせ致しました。「E=mc²」の式に疑義を感じている諸君のために色々な文献の中から発見致した。ここで吾輩が諸君に解説する。以前にも解説した手法が別な論文で「仮説を仮定で証明する」という支離滅裂な論文がこの「E=mc²」の式なのである。普通の常識人にはわかるレベルです。高学歴や専門学者にはこの詐術に掛かり易い。

                  2021.11.17

                  さいたま市桜区

                  理論物理研究者 田村 司

はじめに

今回は参考文献の日高守氏の著書と巻末資料からお知恵を拝借した。

ローレンツ変換式なども仮説を仮定するための式が証明根拠とされているが、ちっとも証明されていないことに気付く。このローレンツ変換式で得られた「時間の遅れ」や「運動する物体の長さが短縮される」などの結論を導き出して一般人の常識に混乱を来たす原因ともなっている。仮説から確たる実証されていないと吾輩は考える。

「E=mc²」の論文の証明方法も稚拙である。

仮説の式を移項して「E=mc²」の結論として、仮説がちっとも実証されていないことがわかる。中学生の数式レベルである。それが一人歩きして、世界の相対論学者は何の疑いもなく、証明されたものとして信じ切っているのである。呵々。

原文の検証

A ・Einstein 著 『E=Ⅿc²に関する論文』             [A3]質量とエネルギーの等価性の初等的証明         Elementary  derivation  of  the  equivalence  of  mass  and  energy.  Technical Journal .vol.  5  (1946),  pp.16~17  

日高氏の著書から正確を期すために、そのまま引用させていただく。

『E=Ⅿc²に関する論文』内容  

「この論文には抜き書きされた次のページの式が4つあるだけです。人類の歴史があこのたったの4つの式に左右されたと思うと不思議な気がします。

M’v・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・①

M+(E/c²)=M’ ・・・・・・・・・・・・・・・②

M’-M=E/c²   ・・・・・・・・・・・・・・・③ 

E=Mc² ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・④

E=Ⅿc²を導いた論文「質量とエネルギーの等価性の初等的証明」に使われた4つの式(①~④)

ではそのなかの②式に注目してください。この式を書き換えるとE=Ⅿc²になるのを確認しておきます。②式をvで割ると

M+(E/c²)=M’    Mを移項して、

E/c²=M’-M      M’-M を M₁とすれば、

E/c²=M₁        Eについての式にすれば、 

E=M₁・c²       これを一般化すれば

E=Mc² です。

論文の後半はこのような②式の変形にあてられています。

論文の考察

一連の展開の中に質量とエネルギーに関する新しい考察は何もないので、質量とエネルギーの等価性はすでに②式で決定されていたことが分かります。また論文の前半にある仮想実験の結果を式にしたのが②式で、次のような意味を持っています。「物体の運動量Mvと複写複合体S、S’の運動量(E/c²)vを足すと運動量M’vになる」

この仮想実験の結果はいったい何処から得られたのでしょうか。人類の歴史に残る偉大な発見の陰には地道な観測や実験があってしかるべきです。ところが論文にはそのようなデータは一切ありません。実は、この結果は実験データがないから仮定したものなのです。その仮定とは、「質量MにエネルギーEが吸収されたのち、質量M’に増加したと仮定する」というものです。つまり、②式は質量とエネルギーの等価性を最初に記述した式だったのです。そして、論文はE=Mc²が導入されたところで終わっています。

仮定した式を変形しただけで証明を終了しているのです。

考察の結論

結局、「エネルギーと質量の等価性」はE=Mc²を成立させるために仮定されただけで、決して証明されたものではないのである。

仮定を変形させて証明に利用するこの様な方法は特殊相対性理論の論文でも使われている手法で、注意して読まないとつい納得させられてしまいそうになります。

最後に

116年もの間、多くの優秀な頭脳によって検証されつくしたはずの理論に誤りがあるのでしょうか。この理論を発表した人物が以外にも小学校時代に落ちこぼれで算数が苦手だったことが有名である。誤りがあるとするは高等式より、初等式にあると考え論文の初期段階に着目する必要がある。

My  Opinion.

1905年に論文発表後にノーベル賞のノミネートされたが、他の学者から実証性がないということで一蹴されている。同年に光電効果についての検証されノーベル賞に至った。そのノーベル賞受賞者という権威がその後、一人歩きして科学者に、検証もされず、実証性のないまま今日に至っているのである。

To be continued .  See you later !


参考文献


阪上孝・後藤武 編著 『はかる科学』中公新書 2007.10.25発行
p26~54

小暮 陽三 著『物理のしくみ』日本実業出版社 1994.10.15 8刷発行
p132

後藤学著『相対性理論のどこがおかしいか』p324~326「相対論はやはり間違っていた」徳間書店 1995.5.10 
巻末資料2 A・Einstein 『 E=Mc²に関する論文 』p18~20

伊藤幸夫・寒川陽美著『単位の基本と仕組み 国際単位系(SI)』秀和システム 2004.8.10 第一版1刷 p62~、p104


国際単位研究会著『SI単位ポケットブック』日刊工業新聞社 2003.6.26 2版1刷

今井秀孝監修『計量の本』日刊工業新聞社 2007.11.30 1版1刷 p134 

中井多喜雄著『早わかりSI単位辞典』技報堂出版 2003.9.1 1版1刷発行

山内薫著『分子構造の決定』岩波書店 2003.10.10 3刷発行 p6~15


吉田伸夫著『素粒子はなぜわかりにくいのか』技術評論社 2014.1.10 初版1刷 p129~158 摂動法

ジム・アル・カリーリ著 林田陽子訳『見て楽しむ量子物理学の世界』日経BP社 2008.9.29 1版1刷


山本耕造著『宇宙線と素粒子の本』日刊工業新聞社 2018.1.18 初版1刷 p132~133

梶田隆章著『ニュートリノで探る宇宙と素粒子』平凡社 2015.11.20 初版第1刷

竹内 淳著『高校数学で分るマックスウェル方程式』講談社2003.6.27第2刷発行
p200~209 学会、言論の自由、発想の自由、科学の役割

平野功著 『原子・光・磁気の解析 -その成り立ちと発展の軌跡ー』技報堂出版2004.3.30 1版1刷発行

窪田登司著 『アインシュタインの相対性理論は間違っていた』徳間書店 1993.10.31 p212  

木幡赳夫他8名著 『最新 アインシュタイン論』学研 1989.12.1

安東正樹著 『重力波とは何か』 講談社 2016.9.14 1刷発行  

高橋真理子著 『重力波 発見!』 新潮社 2017.9.20 p168   

大槻義彦・大場一郎著『物理学事典』 講談社      p326 

円山重直著 『光エネルギ工学』養賢堂 2004.4.30 1版発行 p172、p178

竹内淳著 『光とレンズ』講談社 2016.5.20 第1刷発行 p156~157

山本義隆著 『幾何光学の正準理論』数学書房 2014.0.1 1版1刷 p27、p30、p35


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%AD%90

・ニュートン別冊
『時間とは何か』 ㈱ニュートンプレス 2016.7..25 発行増補第三版

・松浦壮著 『時間とは何だろう』 ㈱講談社 2017.12.5第三刷発行
 p94~96文章抜粋
 絶対時間から相対時間へ
「さて新しい原理を持ち込んで理論を構築するのはもちろん自由ですが、それが正しいかは別問題です。アインシュタインが導入した原理は本当に正しいでしょうか?こういう場面で登場するのが実験の精神です。新しい原理が導入されたことで予言される現象が現実に起きるかどうかが判定材料になります。
・・・時間とは時計で測定するものとして「光時計」を考える。・・・思考実験


・原康夫著 『量子力学』 岩波書店 1994.6.6 第一刷発行 p3(光の二重性)、
p4文章抜粋「このように光は波動性と粒子性の両方の性質を示す。とりあえず光の二重性を『光は空間を波として伝わり、物質によって放出・吸収されたとき粒子として振舞う。』
p5文章抜粋『1905年にアインシュタインは振動数νの光(一般に電磁波)はエネルギーE=hνを持つ粒子(光子)の流れだと光電効果を説明した。』


・チャールズ・H・ホランド著 手嶋英志訳 『時間とは何か』 青土社 2002.12.20 第1刷発行 p188

・平野功著 『原子・光・磁気の解析』 技報堂出版 2004..3.30 第1版1刷

・円山重直著 『光エネルギー工学』 養賢堂 2004.4.30 
p6文章引用「光とは狭義には可視光を意味するが、一般的には電磁波又は光子「フォトン」と同義である。物質中の電荷が変動することによって電磁波が発生し空間を伝播する。
p62、電磁波の伝播、マックスウェルの方程式

・後藤憲一、小野廣明、小島彬、土井勝 著 『基礎物理学 第二版』 共立出版 2004.4.15 第二版1刷
p159   Ⅰ 特殊相対性原理
  「すべての慣性系は同資格でどのような物理法則もすべての慣性系と同じ形である。」
     Ⅱ速度不変の原理
  「真空中を光が伝わる速さは光源の動く速さや方向に無関係に、どのような慣性系から見ても同じ値(c)である。」

・山田克哉著 『光と電気のからくり』 講談社 2003.6.27  p139、p148

・福田京平著 『光学機器が一番わかる』 技術評論社 2010.5.5 初版1刷発行

・石川健三著 『場の量子力学』 培風館 2006.7.20 初版発行

・佐藤勝彦著 『量子論』 ナツメ社 1999.2.10 発行

・山崎昇 監訳 『見える数学の世界』 大竹出版 2000.12.11 第一版発行
p295 ピタゴラスの定理

・岡部恒治、有田八州穂、今野和浩著 『文科系学生のための数学教室』 有斐閣アルマ  p34 三平方の定理(ピタゴラスの定理)

・吉田伸夫著 『素粒子論はなぜわかりにくいのか。場の考えを理解する』 技術評論社 2014.1.10 初版第1刷発行
要約( p10~31から引用)
1、素粒子(含む光子)は粒子ではなく「場」の概念を適用する。。
2、「場」の概念を適用とは
「場」とはいたるところに存在し、あらゆる物理現象の担い手となるものである。
空間と一体化し、空間に対して移動できないことが「場」の特徴である。
時間とともに変化する物理現象では原子のような実体が空っぽの空間の中を動き回るのではなく、「場」の値が変化することで動きをもたらしている。

・山崎正之、若木守明、陳軍 共著 『波動光学入門』 実数出版 2004.4.20 第1刷発行

・『キップソン博士が語る時空旅行
相対性理論とタイムトラベル』 ニュートンプレス 2012.6.15 発行

・『アインシュタイン 物理学を変えた発想』 ニュートンプレス  2009.3.10 発行
p30、止まっている光時計
p45、運動している光時計 

・『時間の謎』 ニュートンプレス 2018. 8月号

・平井正則監修 三品隆司編者
『アインシュタインの世界 天才物理学者に関する60の疑問』 PHP研究所 1996.10.22 第一版7刷発行  
 p61~62 特殊相対性理論
 p62~63 絶対時間と相対時間 「時間」と「空間」

・桑原守二・三木茂監修『図解雑学 電気・電子のしくみ』 ナツメ社 1997.7.20
p162さまざまな電磁波 p165マックスウェルの方程式

・小暮陽三著 『物理のしくみ』 日本実業出版社 1994.10.15 第8刷発行
p38光の粒子説と波動説、p42光と電磁波、p125エーテルと光速度の測定
p126同時刻とは p128時間の遅れ

・小沼通二著 『現代物理学』 放送大学 1997.3.20 改訂版第1刷 p28相対性理論

・阿部龍蔵・川村清著『量子力学』 放送大学 1997.3.20 改訂版第1刷 p18波と粒子の2重性

・藤井保憲著 『相対論』放送大学 1995.3.20 第1刷 p27 時間のおくれ

・阿部龍蔵著 『光と電磁場』 放送大学 1992.3.20 第1刷 p36 光の放出と吸収

・田村 司著 『運動する媒質中の光速度についての考察』放送大学卒業研究論文


https://note.com/tsukasa0415/n/n4cde602b3c7b

・窪田登司・早坂秀雄・後藤学・馬場駿羣・森野正春・・竹内薫・日高守・石井均
『アインシュタイン理性を捨てさせた魔力「相対論」はやはり間違っていた』
徳間書店  1995.5.10 第2刷
後藤学「相対性理論のどこがおかしいか」p234 文章抜粋「結論的には、特殊相対性理論にはそのベースになっている仮説に疑問があることを指摘しています。その疑問は相対論の全体を完全に破壊させかなない類のものです。」                               日高守著「相対論を打ち砕くシルバーハンマー」p155                            巻末資料2 A ・Einstein 著『E=mc²に関する論文』       [A3]質量とエネルギーの等価性の初等的証明         Elementary  derivation  of  the  equivalence  of  mass  and  energy.  Technical Journal .vol.  5  (1946),  pp.16~17  

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