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誕生日のWish“ed”リスト

誕生日なので欲しいもの(Wish)リストを公開しよう…と思ったのですが、そういうリストを持っていなかったことに気づきました。欲しいものが「決心して買う」ような大きいものと、多くのものがプチプラで満足な生活に落ち着いてきて「すぐに買ってしまう」小さいものに分かれてしまい、ちょうどいい「欲しいもの」が残らなくなってきたのかもしれません。代わりにAmazonの注文履歴を遡って、昨年買った=欲しいと思った(Wished)リストを作成してみることにしました。

書籍

あまり小説や漫画を読まなかったな、という印象。

イノベーション企業関連

Amazon Mechanismは妻蔵書で読ませてもらってたのだけど、再読したくてKindleで購入。既読の類書との違いを挙げると、カニバリズム歓迎などあまりほかで読めない話(類書ではないけど「両利きの経営」では出てきた)があり、また著者自身の他社での経験・知見なども踏まえた分析的な視点が提示されています。

「DXを成功に導くクラウド活用推進ガイド CCoEベストプラクティス」は、自社のCCoE設立に向けた動きを聞いて「CCoEって何だろう」と考えたり、追加メンバーとして設立されたCCoEに入ったりした中で購入した一冊。万能の唯一解がないこうした取り組みでは、他社の実践を多く知っておくことは役立つように思います。

The DevOpsシリーズ

The DevOps ハンドブック」は既読でしたが、同じ著者によるDevOps版「ザ・ゴール」という小説仕立ての「逆転だ!究極の継続的デリバリー」と「勝利をつかめ!技術的負債を一層せよ」も読んでみました。どちらも刺激的な内容が多い一方で、エピソードにとらわれて自社にそのまま適用したくなったり、逆に自社とのギャップを痛感したりしそう。多分これらを読んだ後で、もう一回ハンドブックに戻って概念の理解を深めるのに役立てるのがいいんだろうな。あと個人的にタイトルは原題の方が好き。

ゾーンマネジメントと両利きの経営

「両利きの経営」は社内SNSで何度か話題に上がっていて、あまり期待値を持たず押えておくかぐらいの気持ちだったのですが、僕にとっては良書でした。昔から「ザ・ゴール」の目標数値管理される成熟事業の世界と「知識経営のススメ」の成功するのは千に三つというイノベーションの世界のギャップに悩んでたのですが、「両利きの経営」でこの両者は別々に存在させて、ブリッジをかけるべきことが納得できて、ようやくすっきりしました。

ゾーンマネジメントはThe DevOps小説で触れられてて、妻蔵書にあったのを借り読み。「両利きの経営」でいえば成熟事業と新規事業は別々に存在すべき。でも新規事業を成熟事業へ卒業やスケーリングさせるブリッジが必要。これがゾーンマネジメントの中心にある「トランスフォーメーション」ではないかと思われ、相補的な一冊に感じました。「両利きの経営」が成熟事業を持つ既存企業におけるニューノーマルなルールブックだとしたら、「ゾーンマネジメント」はプレイガイドという感覚です。

各種実用書

タイトルから想像したのは学習意欲の高い集団作りみたいなことだったのだけど、実際には組織や集団をそれぞれの回すプロセスの連鎖でつながるシステムとして捉える(というのは僕の解釈でしかないのだけど)システム思考が中心の本で、想定外だけど非常に学ぶことが多かった。多分このシステム思考のループ図に、ジム・コリンズがAmazonの在り方を分析したフライホイールを連想する人は多いと思う。それぐらい、僕たちも無意識に触れたことのある思考の工具の原典で、それを意識して使いこなせたら強い。

センゲの「学習する組織」の前にこちらを読んだのだけど、こちらはストレートに学習意欲の高い集団とか変化できる組織作りの話だった。紙本で買ったのだけど、Kindle Unlimitedに入ってますね。

根性論とは真逆の「賢く働く(スマートワーク)」働き方が幅広くまとめられた本。個々の提言はライフハックなどの記事でも見られる目新しくはないものだけど、それらを体系的に、データや挿話なども交えながら、よくまとめていると思う。新しい働き方を考える「一冊目」によさそうな本でした。

自身の定年が視野に入っていることに加え、ベンチャー企業にいた二年間に気になっていた、こうした小さなチームの仕事は将来「小さな仕事」で「年収300万円以下」で十分というセカンドライフ起業家が競合になるのではという点で、ど真ん中の一冊でした。公開データの分析で「本当の定年後」を明らかにする一方で、著者の100年時代の社会への提言が内容の半分という感じで、後者に反発を覚えない限りは楽しめる一冊かと。

マンガ・小説・エッセー・ドキュメンタリー

「左ききのエレン」(リメイク版)終わりましたね。いやー、終わったなー。面白かった。あらためて読み返してしまうわけですが、話の熱さは変わらないけど絵の変化がすごいです。ちなみに原作版はもっと絵の変化がすごいです。クリエイターと会社員、スーツとジーンズ、成熟事業とのベーションみたいな普遍的対比のまま行くのかと思ったら、全員がその振れ幅の中で悩みながらその中間にそれぞれの在り方を見つけていくのがよかった。

「恥の多い生涯を送って来ました」で知られる名作だけど、実はこの歳で初めて読んだ。面白かった…というのもなんだけど、面白かった。だいたい厭世感とか自己否定感に駆り建てられた時にもう様なことは、すでに書き尽くされているんだなと思える。もしかするとそんなときに自分を客観視するための鏡になるかも知れない。リンク先は青空文庫を底本としたKindle本で、無料です。

島国で人種のるつぼでもあるイギリスでの、「優等生の僕」を「パンクな母ちゃん」の視点で描く成長記。「ぐずぐず困惑しているわたしとは違って、子どもというものは意外とたくましいもので、迷ったり、悩んだりしながら、こちらが考え込んでいる間にさっさと先に進んでいたりする」の一文の通り、リベラルな大人である「母ちゃん」より「僕」の方がずっと人種問題に体当たりで格闘してたりして、単に読まされるだけじゃなく考えさせられました。

ロシアのウクライナ侵攻に関連して、ウクライナ側が150もの戦争PR会社の支援を得ているなどの報道でクローズアップされてきた一作。読んでまず「広告」という言葉ほど恣意的に作られた情報という感じはしなくて、それから正義も信念も真実もまず伝わってこそ機能するんだなと思ってしまった。戦争にプロパガンダはつきものだというなら、両サイドがPRを繰り広げるということになる。当事者がPR会社を通じてでも正義、信念、真実を届けようとするのはむしろ当然で、必要なのはそれを非難することではなくファクトチェックを強化することなのかなと思う。

積読中

Kindleのセール時などに買ったものの、まだ読めてない、でもこれは絶対に読むというようなものが多いです。一生読むものに困らないぐらい本(自炊済みPDFとKindle書籍などが主)は持ってるんだけど、まだ積み増してどうする…。

映画・動画

耳の不調で映画館に行きづらくなってもっぱらAmazon Prime VideoとAmazon Videoで、続けての視聴も30分~1時間ぐらいなので、1本を2~3日かけて楽しんでいます。新旧取り混ぜて提示されるUIなので、昔映画館で観たシリーズで数年前の未見作を見つけて観る、それもシリーズの最初から観返すみたいなことが多くなってます。

数年前にようやくエピソード1~6まで履修したスターウォーズを、エピソード9まで購入して再履修中。発表順に旧三部作「ep.4/新たなる希望」「ep.5/帝国の逆襲」「ep.6/ジェダイの帰還」を見て、新三部作「ep.1/ファントム・メナス」「ep.2/クローンの攻撃」「ep.3/シスの復讐」と視聴中。エピソード4の半世紀前のSFXに耐えられれば、以降は普通に観られて面白いと思いますし、SF世界をより楽しめるベースにもなる気がしました。SF小説読んでてもイメージが湧きやすいというか。まだ続三部作「ep.7/フォースの覚醒」「ep.8/最後のジェダイ」「ep.9/スカイウォーカーの夜明け」と続くので先が長くて楽しみ。

こちらも実は視たことなかったので「マトリックス」「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」まで履修。その後Amazon Videoに来た「マトリックス レザレクションズ」だけ未視聴の積んどく状態。いわゆる「マトリックスよけ」もいいけど、回し打つのではなくまっすぐ突き出す拳撃の応酬といった、演技ではなくカメラワークで見せるアクションが印象的でした。

マッドマックスは「マッドマックス」「マッドマックス2」「怒りのデス・ロード」と映画館で鑑賞してる(リアルタイムではないけど)のに「サンダードーム」だけ未鑑賞だったので鑑賞。熱狂的に称えられる作品シリーズで決闘、集団戦、カーチェイスなど派手なアクションシーンは多いものの、個人的にはビターなストーリーの荒涼とした感覚が心に残っています。

バーフバリ 伝説誕生」と「バーフバリ 王の凱旋」は鑑賞了。バーフバリが時々超人的だったり時々人間並だったり、なにかこういろいろツッコミどころはあるのですが、とにかくアクションとロマンスと英雄譚を気持ちよく盛り込んだ元気になれる映画でした。

テネット」もようやく視聴。「インセプション」の視界の広いひきの画作りに打たれて以来、クリストファー・ノーラン監督作品は楽しみにしているのですが、本作もよかったです。映画館で観たかったなあ。ストーリーは細部が理解しきれてなくて、あと2、3回観なおしたい。そういえば「ダンケルク」が先月ぐらいにPrime Videoに入ったけど、これも観なおしたいんだよな。

ドラゴン・タトゥーの女」は、続編の「蜘蛛の巣を払う女」を観ようと思ったのだけど、とあわせて積んどく状態。小説もスティーグ・ラーソンの第三部までは読んだけど、ダヴィド・ラーゲルクランツになってからの第四部(蜘蛛の巣を払う女)、第五部が買ったまま積読になってるな。間が空いちゃうとレディ、セットまではしても、リスタートがなかなか切れない…。

モノ

在宅ワーク(フルリモートワーク)が生活の中心になって、購入品もそれ関連が主でした。

集音機 Victor EH-W10

右耳に軽度難聴を抱えて以来、複数人が周囲でしゃべってる状況での聞き分けができなかったのですが、対面での懇親会なども出てきてなんとかしたくて集音機を購入。聞き分けができない理由は、片耳だけで聞いていると音の方向感がないことだと想定して、集音マイクが左右に別々にあるものを購入しました。僕のばあい、これでだいぶ補助されている感じです。なんなら昨年の思い切って買ってよかった大賞と言ってもいい。

在宅ワーク周り

作業中は家族に顔が見えてていいけど画面は見えてるとセキュリティ的によくないとか、ビデオ会議時に背後が壁だとベターとか、いろいろ考えてルミナスノワールのメタルラックでL字デスクを組みました。絵図面書いて、部品表に落として、必要なパーツが多く含まれているの部品ワードローブ ハンガーラック 3段 幅111同幅81をベースに、不足部品は追加パーツとして個別注文。集中したい時用にカーテンも取付け。

居間に作成したL字デスクの作業空間

金額だけでいえば一番大きかった買い物は新調したオフィスチェア。上の写真にもある17年使ったオカムラContessaに替わって、Ergohuman Proのオットマン搭載タイプを仕事チェアにしました。独立ランバーサポートに興味があり、そのうえで定評があること、オットマンと幅広のハイバックも気になったので選定。僕の場合ランバーサポートは独立でもでも構わなさそう。オットマンとハイバックは非常に気に入ってて、ちょっと仮眠というときによく眠れます。寝るにはリクライニング角度もう少しと思ってたけど、そうでもなかったな。いや、寝具を買ったつもりはないのですが。

作業中の室温・湿度を数字で把握しようと思って、SwitchBotの温湿度計リモコンハブミニも購入。暑さ寒さの感覚には、思っていた以上に室温だけではなく湿度の影響が大きいことに気づけました。エアコンのドライと冷房の使い分け、使いこなしで快適に過ごすには、温湿度計必須だったのだなと思いました。

「今週中に印刷するものがたくさん」というタイミングでプリンターが壊れて、後継機的な位置づけのブラザー工業 DCP-J926N-Bも購入。とにかく急いでいたので、オンラインマニュアルを見て使い方が全く同じで学習コストが不要なこれを選びました。印刷速度はずいぶんに向上。満足しています。

デジタル系の小物

デバイスごとに充電用USBケーブルの煩わしさを脱したくて、一昨年に先端の端子だけマグネット式で付け替えられるものに変更。机上がすっきりしたし、外出時のケーブルが一本で済むのがなによりありがたい。類似品の中で手ごろで端子だけ追加購入できるこれをいまは使用中。ただiPhoneに限っては、端子ごと抜差ししなおさないと充電開始しないことがあって、それだけは不満。お勧め品あれば教えてください。

ノートパソコンに角度をつける「足」タイプのスタンド。まず高温になりファンがうるさくなりやすい自宅PCにつけてみたところ、しっかり支えてくれて、ファンが鳴ることも減少。不調続きだった会社貸与の仕事用PCももしかして温度影響あるかなと思って、追加購入して取り付けたら、だいぶ良くなりました。なんなら昨年の縁の下の力持ち賞と言ってもいい。

暮らしの品々

一昨年の正月に、実家で最後まで湯切れのいい急須が欲しいと聞いて、これの作りならいいのではとプレゼント。昨年末に、これが気に入っていたけどガタが来たと聞いて、色違いの「紫泥」を贈りました。いまは紫泥がなくなっていて、黒削ぎのほかは蕎麦釉になっているのかな。正月に帰省したら、しっかり使ってもらえてました。茶こし網が外れないけど、そもそも洗うのではなくてこまめに濯ぐのだとのこと。一般にどうなのかは知らないけど。

ここ数年のわが家のメインの箸。こちらもだいぶ色が剥げてきたりしたので、再購入。もともとは妻の買ってきたものだったのですが、愛らしいけど可愛すぎず、なにより兎のいる風景が兎年の僕も気に入りました。

兎のいる風景と言えば、こちらのマグカップも。大きめの紅茶用のカップを探しているときに、さりげなくリアルに兎のいる風景が気に入って、Etsyのストアで購入(現在は品切れみたいですが、時々在庫が復活します)。口の下が少しくびれてるちょっと変わった形ですが、使ってみるとこのくびれがちょうど唇の形で飲みやすかったです。

数年来の日傘男子なのですが、喫茶店で傘立てに預けたら持っていかれたという悲しい経緯で晴雨兼用傘も新調。難聴可以来、急にふらつくことがあるので杖代わりにもするのですが、石突きがカツカツ言わない樹脂製で見た目がよさそうなものということで選びました。実はチョークストライプぐらいの主張しない縞模様を想像していたのですが、遠目にも近くで観てもしっかりストライプ。でもそれもいいかと、毎日持ち歩くこともう半年です。

一年を振り返ってみて

巣ごもり消費に入って買い物もネット通販、特にAmazonにだいぶシフトした認識はしていましたが、あらためて振り返ると思った以上にいろんなものを買っていました。ここには載せていないですが、手軽に買うようになった分、買って失敗したなと思うものもそれなりにありました。これからは返品の手軽さ、手厚さみたいなことも重要になっていくのでしょうね。

買い物傾向としてはあまりものを欲しがらなくなったけど、でもモノで解決できそうな問題を抱えているなら、買うのに躊躇いを覚えなくなりつつもある気がします。集音機 Victor EH-W10やルミナスノワールで構築したL字デスクなどは、よくなる“見込み”があるなら思い切って、と買ったものでした。

この欲しいと思った(Wished)リストは、そんな人によって合う合わないはあるけど、合う人には役立つ人リストになっていると思います(実際に私に役立ったもののリストですから)。そしてAmazonへのリンクになっているものは、購入してもらうとちょっとだけ僕に紹介料という誕生日祝いが入り込むリストになっています。Wishリストを公開しない代わりに、もし気になるものなどがあったら商品ページを覗いてもらえればうれしいです。

※Amazonが購入方法のベストとは限りません。買ってみようと思ったとしても、買いやすいところ、メリットの大きいところでお買い求めください。

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ヘッダー画像中の誕生日ケーキ写真はUnsplashM o eによるものです。

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