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iOSの「新型コロナウィルス感染症の接触記録」確認をWindowsに移して簡単に。

濃厚接触確認アプリCOCOAは、接触を確認するとプッシュ通知は出すのだけど、アプリ画面上では「陽性者との接触は確認されませんでした」と出ることがあるようです。

問27 陽性者との接触があったようなプッシュ通知が表示されましたが、接触確認アプリを開いて陽性者との接触を確認すると「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示されます。どちらが正しいですか。
接触確認アプリ利用者向けQ&A|厚生労働省

iPhone版では、通知のタイミングか通知センターで過去の通知に気づいたけどアプリが上記の状態の場合「メール(appsupport@cov19.mhlw.go.jp)にてご連絡」が公式回答の対応になります。ですが、その前に自分でできることとして「接触記録のチェック」があります。ただこれ、iPhone上でやろうとすると、いくつもの記録を個別に見ていかないといけなくて結構めんどくさいので、僕はこのデータをWindowsパソコンで開いて、検索機能でさっくり確認してます。

iPhoneでの接触記録のチェック方法と、Windowsでの確認方法について、僕のやっている手順でご紹介します。

iPhoneでの接触記録のチェック

まず9月2日にiOS 13.7がリリースされていて、接触通知まわりも更新があります。設定画面が変わっていることも、その一つです。以下はiOS 13.7を前提とした説明なので、未更新の方は更新してください。

iPhoneの設定画面を開くと、「一般」「コントロールセンター」画面表示と明るさ」などが並ぶブロックに「接触通知」があります。これを開きます。

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接触通知の設定画面から、「接触のログ記録の状況」をタップします。

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ここにある「接触チェックの記録」を開くと、これまでの記録を確認できます。開くときには、パスコードの入力やTouchIDなどの本人確認が求められます。

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接触チェックの記録は、下図のようにたくさん記録されています。どれか一つ開いてみてください。

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詳細画面が表示されますが、大切なのは「一致したキーの数」です。これが0であれば、接触履歴なし。これが1であれば、接触の可能性があります。

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これで確認をしていくことができます。ただ、かなりの数の記録が作られ、一つ一つ確認していくのはなかなか面倒ですし、上の画面で分かるように同じ日時の記録が複数あって途中でどこまでやったか分からなくなります。他の方法を取りたいと思うようであれば、この記録をWindows環境等に移してまとめて確認することができます。

接触確認の記録をWindows上で確認

詳細を閉じて接触チェックの記録の一覧に戻ってください。これの画面最下部まで移動すると「接触チェックの記録を書き出す」という項目があります。これですべての記録をひとまとめにして、他のアプリやPCなどに送れます。

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「接触チェックの記録を書き出す」を選ぶと、書き出し先を選択できます。例えば「メール」を選択し自分宛てに送信すれば、Windows PC等で開くことができるでしょう。Mac OSマシンへ移すのであれば、AirDropでよさそうです。Dropboxなど、他の方法を選んでも構いません。

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このJSONファイルはテキストファイルの一種なので、例えばWindowsのメモ帳でも開けます。開いたら検索機能を開き「MatchCount」を検索してみてください。これがiPhoneの画面上で見ていた「一致したキーの数」です。0であれば問題ありません。「次を検索」を押して、順々に見ていきましょう。メモ帳の場合「"MatchCount" が見つかりません」と表示されれば、最後まで行ったことになり、確認終了です。

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もしJSONファイルを正規表現での検索ができるエディタ、例えば秀丸とかVisual Studio Codeとかで開いているなら、次の正規表現で検索するとよいと思います(私はそうしています)。MatchCountが0ではない個所を検索することになるので、一致する箇所がなしであれば確認終了です。

"MatchCount" : [^0]+

この方法であれば、一つのファイルで全記録の確認ができますし、正規表現での検索ができる場合は一度に確認が完了することになり、楽だし間違いがなくなります。

終わりにかえて:濃厚接触確認アプリCOCOAのススメ

陽性判明者との濃厚接触の有無は、(1)まず「通知センター」でCOCOAからの通知がないかを確認、(2)あれば「接触記録のチェック」からPC等へ記録を送り、PC等で検索機能などを使って確認、というのが手間を省きたい僕の現在の手順です。もしここで接触した形跡、つまり「MatchCount」が0でない記録があったら、その時は検査をしてもらうことになります。

厚生労働省は8月21日に、通知を受けた希望者全員が無料で検査を受けられるよう、各自治体に要請を出しています。陽性直後には認識のない医療機関もあったようですが、ここ数日は該当者がPCR検査を比較的速やかに、そして行政検査として無料で受けられたという記事がいくつか出てました。

COCOAのいまいちなところについてのnoteになりましたし、iOS 13.7からはCOCOAなしでも通知を受けることができるようになったようです。それでもいざその時になったら「COCOAで通知が出たので」は話をスムーズに進めるためのカギになりそうです。またPCR検査でもし陽性が判明した場合、その情報を登録するのにCOCOAが必要になります。いつものお願いですが、ぜひCOCOAをインストールしておいてください。

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