自己犠牲の相対化、百田尚樹「フォルトゥナの瞳」
「人間は朝起きてから寝るまでの間に九千回も選択をしている」。そんな話を倉貫義人の新刊「ザッソウ」で読んで、ソースを知りたくて検索していたら、長く積ん読にしていた百田直樹「フォルトゥナの瞳」に行き当たった。
Googleで検索すると、この本が出版された2015年12月以降には多数言及されているこの数字が、それ以前にはわずかしか見つからなかった。どこかに一次情報があるのだろうが、広まったのはこの本を二次情報としての孫引きとしてなのかなと思う。英語圏情報を引っ掛けるために「dec