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よしなしごと

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日常に思う「由無し事」だったり働き方を考える「善しな仕事」だったり、諸々のよしなしごとを綴ります。 (マガジン「雑記帳」より改題)
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2016年12月の記事一覧

キュレーションメディア炎上の「欺かせた」問題

少し前の話だけど、DeNAの「WELQ」を始まりとして、いくつかのキュレーションメディアが閉鎖や大半の記事の非公開化に至っています。著作権上の問題、不正確な医療情報発信の危険性、記事の粗製乱造を前提としたビジネスモデルの倫理性などが議論されているようですが、多くの人に「欺かせた」ことも一つの問題だったように思われます。 ライターの「モラル観」が崩壊する これをとりあげたニュース番組「ユアタイム」に次の一幕がありました。 田中さんは「インターネットは、あまりにも信用し

世界にあなたが贈れるものを贈ろう

「この前やってた検証で行き詰って、ググってみつけたページの情報で解決したんだけどさ。よく見たらお前の書いたページだったよ」と同僚に言われたのがクリスマス前の職場での個人的ハイライトだった。 僕は調べごとをした時、それが個人的な調べごとであれ仕事上の調べごとであれ、その成果がインターネット上で公開されてる情報だけでできてたり再構成できるなら、そうしてネット上に公開している。今回同僚の役に立ったのも、そうして昨年12月に書いたQiitaの1ページだった。 そうする理由の一

個人のアカウントを公人のしがらみで絡め取ろうとする人の怖さ

コルク社のブログエントリの一つについて、匿名アカウントの運営者をソーシャルエンジニアリングで割り出して会社経由で出演を要請したと取れる内容だった点について、同ブログで「お詫び」が掲載された。 僕はすべての活動を実名でやってきたから、匿名アカウントを「暴かれる」怖さはない。それでも「私人としての活動」に会社の広報やレポートラインを通して「公人としてのしがらみ」を絡めて口出しが来たらゾッとするし、そういう手の回し方をする人とは距離を置きたい。 「匿名云々ではなくこういうア