「絶歌」問題と出版社の役割
手記「絶歌」出版については、気になっている点が3つあります。
1つ目は犯罪者が自分の罪の悪評を活用してビジネスをできてしまうことの是非。刑罰などの持つ抑止効果が薄れる上に「箔をつけるために犯罪」を生みかねないので、懸念される点です。これに関連して「『サムの息子』法」が大原ケイさんの「犯罪のメモワール出版はどこまで許されるのか」で紹介されています。米国で連続殺人を犯し、マスコミや警察に「サムの息子」を名乗る手紙を送りつけたデビッド・バーコウィッツの事件がきっかけになったもので