映画『夏へのトンネル、さよならの出口』を観た


ジェネリック新海誠と噂の作品を観てきた。
私はラノベをほとんど読まず(とらドラとハルヒとデュラララと生徒会の一存以外で何も思い出せない)青春時代を終えてしまったので、ガガガ文庫がどんな作品を生み出しているのかも知らず、本当にまっさらな気持ちでアニメ映画を観た。
原作は映画とは違う良さがあるというのも前提で、今回の映画の感想を書く。


※以下ネタバレ注意※
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とっても「オタクが考える青春」を前面に押し出してる感があって「ポケェ」となった。いや、あれが良さなのか?
今回彼氏と観に行ったので彼氏に感想を聞いたら「前半は共感性羞恥がキツすぎて辛かった」と言っていた。なるほど。
私は前半「これおもろくなるのか?」と思いながら観ていたので(失礼)最終的に綺麗にまとまったな~おもろかったおもろかったぐらいに感じていた。

でも、最後まで主人公たちの事、というか全ての登場人物に感情移入が出来なかったので、誰にも感情移入出来ないのに話としては面白い!となれる作品って逆にすごくね?と思った。

聖人すぎて怖い妹、自分のことしか考えてない京落ち女、突然話しかけてくる男…。子供が吐いても怒鳴りつける親、何をきっかけにしてか分からないけどちゃんと謝るイキり女…。

少ない登場人物の中で、誰にも共感出来ないというか「そうはならんやろ」というのを繰り返すのが気になった。
でも、小説を1時間とちょっとでまとめるには難しい作品だったのかもしれない。いろんなものをコンパクトにした結果、内容は面白かったと思えるのだからきっと大成功なのだろう。

作者が自分と2つしか年齢が違わないからか、共感しやすい時代背景だったのも面白く思えたポイントなのかもしれない。
にしても八景島シーパラダイスが近い水族館で、海が合って鹿で電車が止まるのが普通の田舎って…どこ…静岡…?東京から静岡来たぐらいであんなに群がるか…?分からない…。
そういう細かい「分からない」が多かったからモヤるんだろうな…。

奇妙なホラー感があったのが良いなと思った点だけど、それも中途半端なのかな…。分からない…。もっと青春全振り新海誠みたいな感じだと良かったのか?
ゴーストワイヤー東京やん!と思った私の完成がズレていたのか…?

キャラデザ、ヲタクが好きなの女はみんな黒髪ロングの美人っていうのは古いのか、教科書通りなのか。新しいものが正解なのか。結局作者の好みで決まるだろうから、この見た目の方が売れる!で何かを考えたりしないのかな。分からん。

映像としては綺麗な作品で、私の全然知らない映像会社(有名なのかもしれない)が沢山あって、素敵な作品を作ってるということを知れてよかった。
今調べたけど映画大好きポンポさん観たかったんだよな。今度観ます。


色々思うところがあったけど、メディアミックスは原作を知るきっかけにすぎなくて、出来の良しあしではなく話題にさえなれば大成功の分野だと思う。
と思うと、大成功な作品だったのではないかな。と思いました。

おわり

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