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鞄をオイル漬けにした[月報]2023年5月・6月のお仕事まとめ

月報といいつつ、いきなり2ヶ月まとめてのご紹介です。というのも、この2ヶ月間の記憶が薄い。6月後半まで、過去にないハードスケジュール(私が「いけるいけるぅ」と自分を過信した結果、雪崩が起きた)だったからで、手元にある手帳にも、5月と6月のできごとが入り混じって書かれています。

余裕のなさは、靴の中の小石くらいの違和感から始まって、芋づる式に災難を呼びます。大事なファイルをうっかり消し、3時間かけて書いた原稿を「あ」で上書き保存し、遠方まで取材に行くのに財布もスマホも忘れ、最終的に、ICレコーダーだと思って鞄に入れたのがアロマオイルの小瓶で、鞄がオイル漬けになる山場を迎えました。

山を越えた今は、過ぎ去った日々を懐かしく思えるほど(わずか1週間でそう思えるのが、私の都合の良いところ)。最近は一日10時間寝ています。ヒマか。極端だな。

この山登り中のお仕事が世に出るのはまだまだ先ですが、学んだことも多かった。これまで「多忙で余裕をなくす」と聞いて想像していたのは、忙しすぎてつらい自覚はうっすらあるものの「これをやりきらないと周りの人に申し訳ない」「しんどいけど、とてもじゃないが『できません』とは言えない」と思いすぎて他者を頼れなくなり、徐々に追い詰められていくイメージでした。しかし今回、私はどちらかというと、自分の現状を正確に捉えられなくなり「なんか忙しそうだけど…まあ私ならやりきれるだろうね!」と謎のポジティブ・過信につながってしまったのです。
この現象がなぜ、どんなメカニズムで起きたのか。どうすれば回避できたのか。取材を通じて、専門家に話を伺う機会があれば、ぜひ聞いてみたいと思っています。
気になることを聞きたい人にすぐに聞ける、ライターってなんて素晴らしい仕事なのでしょう。


それでは、5月・6月に発表されたお仕事について。

朝日新聞社『telling,』で取材・執筆しました

『学研キッズネット』で取材・執筆しました

働く人の「素顔が見えるインタビュー」取材・執筆しました

月1でコラムを連載しています

7月にも、とても楽しみな仕事が待っています。鋭意制作中でインタビューを進めているのですが、取材対象者の方からはっとする言葉をたくさんいただき、まずは書き手である私の心が震えている段階です。「媒介者」(上のコラム「仕事に“私”は必要ですか?」をぜひご覧ください)としては、情報にとどまらずこの震えるような感情も通じて、取材対象者の方々の魅力を読者の方にお届けしたい所存です。

また次月には、執筆協力させていただいた書籍が2冊、発売になる予定です。こちらも楽しみ! 

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