社会人大学院生の一書評

社会人大学院生の一書評

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森脇俊雅『政策過程論』(2010、ミネルヴァ書房)

民主主義は、自身の地域の実情を自分ごとと捉えることによって初めて始まる。

    • 待鳥聡史『代議制民主主義〜「民意」と「政治家」を問い直す〜』(2015、中公新書)

      【書評】  巷でよく聞く「民主主義」とは何かについて、一から考えさせられる本である。代議制民主主義の成り立ち、自由主義的要素と民主主義的要素によって構成されていることなど、全く気にもしたことがなかったため、まさに目から鱗であった。  近年、新聞をはじめとするマスメディアで、民意を無視した政策決定を政府与党が行ったとし、「民主主義の崩壊」という文字をよく目にする。しかし、本書で述べられている通り、代議制民主主義は、政治家に対し一定の裁量を与えている。そもそも、代議制民主主義

    森脇俊雅『政策過程論』(2010、ミネルヴァ書房)