はじめまして!の自己紹介part1

つらつらと書き記す前に、まずは自己紹介!

①吃音と自分 ②スポーツと自分 ③仕事と自分

の3つに分けて自己紹介をします!

①吃音と自分

物心ついた頃から自分には吃音がありました。簡単に説明すると吃音とは、言葉に詰まる「吃り」が頻繁に出てしまうこと。吃りの頻度と緊張は無縁で、

誰と話してても

どこで話してても

何を話してても

言葉に詰まってしまいます。そんな吃音が物心ついたころからありました。



1988年9月19日(クイックの日)、東京の下町・両国に生まれ落ちました。今でも両国・錦糸町大好き。地元大好き。


好きなことはスポーツ、漫画、昼寝。好きな食べ物はラーメン、お寿司。

縁によって仕事を頂き、縁によって生かされれています。

小学校は6年間単一クラス。みんな仲良し(これが自分と吃りの関係性を大きく変えることになる…)。この頃から吃音に悩むようになり、国語の時間の音読が嫌いになります。句点で次の子に読み手が代わるいわゆる「丸読み」では、自分の読む文章の長さに一喜一憂。でも大声で喋ると吃りにくいから、学芸会は大好き。

中学校は4クラス。1年ごとにクラス替え。クラス替えとともに訪れる自己紹介が苦手。なるべく簡単に済めば良いなと考えていました。でも根っからの目立ちたがり屋もあり、なるべく友達と過ごす毎日。でも目立てはせず。笑

高校は野球部に入る。そこそこ一生懸命な部だったので、部員は80人くらい。吃りのせいで電話は嫌いだから、休みたいけど休めないことも。祖父が亡くなった時に休みの連絡を電話でするのに1時間くらいリハーサルをする。1年生が終わる頃には監督から選手は引退し、マネージャーになれと言われ、嫌々引き受ける。マネージャーは選手全員に練習メニューの発表などもしなければならず、毎日が憂鬱。30代のイケイケ監督に、吃りをDJのスクラッチに例えられ、「ラッチおおつか」と呼ばれる。

また、この頃【順天堂大学】(順大の存在は後の自分に大きく影響する!)の存在を知り、どうしても入学したいと思う。けど自分の学力だと入れないのはわかりきっているので、推薦入試での入学を目指す。推薦入試というと、面接がつきもの。面接は吃るから嫌いだけど、順天堂には入りたい。天秤にかけたらどうにか順大が勝ち、面接の練習をしまくる。なんとか合格を勝ち取る。

…とまぁ、どの年代でも僕と吃りは切っても切り離せないものでした。高校時代に監督に電話するなどは本当に嫌で、今でも電話は嫌いです。電話が好きな吃音者はいないよね?

そんな僕は、今は子どもたちに運動する楽しさを教える仕事をしています。保育園の体操の先生や、スポーツ塾のコーチ。

時には出産前の妊婦さんを対象に出産前講座をしたり、指導者を目指す大学生に勉強会をしたり、親子体操や走り方教室を開催したり。

「子ども」×「運動」×「スポーツ」×「教育」

に関することの何でも屋をしています。大学の先輩が作った「コーディスポーツ」で自由に、楽しく働いています。

仕事ではないけど、たまに演奏会の司会とかもしています。写真はその時のもの。


吃り持ちの僕が、どうして子どもの前で喋ることを仕事にしているか。それは「喋ることが楽しい!」と思えているから。そう思えるようになったのも、2つの大きなきっかけがありました。


①小学生時代の牛乳霧吹き事件

仲良し単一学級の6年生の時。小学校の給食は4人の机をくっつけ、横並びに2人、向かい合わせに2人、班として食べていました。

「いただきます」の号令後、ガキ大将的な正面に座っていた通称「いな」が、僕の吃りもからかって真似します。それがあまりにも面白かったようで、左横に座っていた「なっちゃん」が、飲んでいた牛乳を綺麗な霧状に吹き出します。

吃りを真似されるのが普段はとてもとても嫌だったんだけど、その霧状の牛乳はそれはそれは綺麗で、美しくて。僕も思わず笑ってしまいました。

なんか僕が悩んでいた吃りって思っていたよりも小さなことだったんだって(人によるよ!僕の場合はってこと!)。僕の吃りって、誰かを笑顔にする力を持っているんだって。そう思えた事件でした。


②大学時代の早押し問題!事件

その後の僕の人生に大きな影響を与えた順天堂大学。コーディネーション運動同好会という、「運動神経を鍛える運動」を勉強する同好会に入る。夢見たいな話だけど、たしかに面白かった同好会。この時の同期18人が僕の吃りに対する見方を決定的に変えました。

ミーティング中も、飲み会中も、ひたすら吃る僕。「ありがとう」を言うのに「あ・あ・あ…」と吃っていた時(なんの言葉だったかは忘れました笑)。主将のつだくんが、手を挙げ、早押しクイズのように「ありがとう!」と答えてくれ、それに対して僕が「ピンポン!」と正解を出しました(反射的に言えたのでピンポンは吃らなかった)。それが他のメンバーにばかうけ。これがきっかけになり、他の人も僕が吃る度に早押しクイズをするようになりました。

「あ、自分の吃りでこんなに笑顔になってくれる人がいるんだ」

たしかに、からかわれるのは本当に嫌だった。でもこの早押しクイズは全然嫌味が無かった。僕の吃りをどう活かすかを、直感的に考えてくれたみたい。




この2つの事件が、自分の吃りに対する考え方を明確にポジティブに変えてくれました。吃る怖さよりも、話す楽しさが強くなりました。そうやって話すことが多くなり、吃ることの恐怖心が少なくなり、また話すことが好きになり、さらに吃りの恐怖が無くなり。良い循環を作ることができました。

そして今、子どもの前で話す仕事をしています。子どもたちに「吃る人もいるんだよ」「吃ってもいいんだよ」「広い社会には色んな人がいるんだよ」と伝えています。

※このことは「③仕事と自分」でまた書くつもり!


長くなったけど、最後まで読んでいただきありがとうございました!

また書くので、お時間あればぜひ〜


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