ミリアニ応援上映に行った/あるいは、誰かとなにかをすることについて
※ 以下の文章は劇場上映作品『アイドルマスター ミリオンライブ』のネタバレを含みます。
※ 以下の文章は「応援上映体験レポート」として書いています。応援上映に行くか迷っている人の一助となれば幸いです。
概要
2023/08/27
劇場上映アニメ『アイドルマスター ミリオンライブ!』(以下『ミリアニ』)の応援上映を観に行った。結論から書くが、楽しい映画鑑賞になった。作品自体の出来については既に多くの感想文が提出されているため、ここでは割愛する。ここに記すのは応援上映を体験した筆者の感想である。
結論その1:楽しかった!
結論その2:一体感・ライブ感を味わいたい人、担当に声を届けたい人におすすめ
応援上映に行くまで
筆者は『ミリアニ』は通常上映で鑑賞済み。よい作品だと思ったため、もう一度くらいは観ておきたかった。いつ行こうか考えていたときに、ある企画に出会った。「#豊洲ユナイテッドシネマ埋めるぞ2023」である。
『アイドルマスター』はプロデューサーが主体となって盛り上げていくコンテンツでもあり、この企画もまさにその一つだったと思う。一人のプロデューサーが企画を立てて、他のプロデューサーが面白がって乗っかってくる。そのような営みが現在でも続いていることが嬉しかったし、その営みに触れてみたかった。席は最前席を取った。あまり人がいないだろう席だ。
正直なところ、筆者はこの企画で席が埋まらなくてもいいと思っていた。企画のテーマは「#豊洲ユナイテッドシネマ埋めるぞ2023」というハッシュタグの通り、8/27(日)の13:10の回を埋めよう、というものだった。しかし、このハッシュタグは裏を返せば「誰かが企画しない限り劇場が埋まることはない」ということも意味している。実際、『ミリアニ』は盛り上がりに対して、上映劇場数に対して動員数はそこまで多くない。このことは界隈にいる人であれば知っていただろう。
それを踏まえた上で「映画館を埋めよう」とするのは意義のあることだと思う。だからこの企画に協力しようと思ったし、仮に埋まらなかったとしてもやってみること自体に価値があると思った。(「やってみてわかることもあるかもしれない」というのが第四話のテーマでもあった)
応援上映当日
結果的に席は全部埋まった。とはいえ、不安はあった。筆者には応援上映の経験がない。アイマスのライブも配信で済ませており、ライブビューイングも行ったことがない。ペンライトだって一つも持っていない。そんな人間が参加していいものだろうか、という気持ちもあった。
杞憂だった。
連番(隣の人)と「よろしくお願いします」と挨拶を交わしただけでも既に楽しかった。アイマスのライブで連番に挨拶をする文化があると聞いていたが、本当だったらしい。これを体験できただけでも感動した。
映画本編が始まる前に他作品の予告が流れるのだが、その一つが『アイドルマスター シャイニーカラーズ』(『ミリオンライブ!』にとっては妹のような存在)のアニメ(以下『シャニアニ』)だった。『シャニアニ』も『ミリアニ』と同様に劇場で先行上映がされる予定だ。ここで、劇場が『シャニアニ』を応援する空気になった。筆者が『シャイニーカラーズ』に触れていることもあって、『ミリオンライブ!』の現場で『シャニアニ』が応援されているのが嬉しかった。
余談にはなるが、ミリオンのPには『シャニアニ』を観に行ってほしいし、シャニのPは現在公開している『ミリアニ』を観に来てほしいと思っている。
今回観た『アイドルマスター ミリオンライブ!』はタイトル通りのアイドル作品だ。原作のゲームに基づいた曲は百曲以上あり、現在はライブツアーも行っている。アニメ内でもライブシーンがあり(今後の話でもライブシーンが想定され)、応援上映には適した作品だと思う。しかし、第一幕(第一話から第四話)はライブシーンがほとんどない。その内容で応援することなどあるのか、という不安もあった。
それも杞憂だった。
本編だが、緩急がついている応援上映だったと思う。Pの方々も結構素直で、シリアスなシーンでは黙っていた。上から目線になってしまうが、声を上げていいシーンとそうでないシーンの区別がしっかりできていてよかった。脈絡なく声を上げる人がいるかもしれないと思っていたため、特にそう思った。筆者としては、まつり姫の「はいほー!」に応えるのと、「原っぱ~!?」の天丼を一緒に言うのが特に楽しかった。
はじめは不安もあったが、行ってみたら楽しかったし、企画したPに感謝を伝えたくてX(旧Twitter)のアカウントまで作ってしまった。今回のことで応援上映の楽しさを知ったので、第二幕と第三幕も二週目は応援上映で見たいと思った。
筆者が楽しめた大きな要因が「一体感」にあると思う。通常上映はともかく、応援上映に来るのは作品が好きな人だ。作品を好きでいる人たちと空間を共有すること自体が気持ちいいものだったし、それが嬉しかった。自分以外にもこの作品を好きでいてくれる人がいることを実際に感じられたし、応援からもそれがわかった。そのすべてがよかった。
今後の課題
……とここまで書いてきたが、今回このような感想を抱いたのは豊洲の劇場が満員だったからかもしれない。地方の劇場ではここまで人が集まるかわからないし、都心であっても企画がなければ劇場が埋まることはなかっただろう。応援上映という催しはよいのだが、動員数が少ない応援上映はどう楽しむのかは難しい。この点は今後の課題と言えそうだ。
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