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日傘と晴雨兼用傘の違い

一般の方はあまり気にされていないですが、「日傘と晴雨兼用傘の違い」について書こうと思います。
取引先様や社内で、専門用語としてこの使い方は正しいですか?と、たまに質問されることがあります。

結論として、「現在は日傘も晴雨兼用傘も同じ意味で使われている」というのが答えです。

言葉って生き物なので、そのときの時代情勢で変化していけばよいと私は思っています。

専門用語としての解説

ただし専門用語としては、使い分けがされおり、日傘を専門用語的に解釈すると

【日傘とは】

  • 防水加工がされていないもの、晴天時のみに使うもの

  • ベース生地に撥水加工がされているものが中にはある、しかし防水加工まではしていないので、雨天時に使うと雨が漏れる場合がある

  • バテンレース、スワトウ刺繍、スカラ刺繍などの装飾が施されたもの

  • レースや刺繍などの装飾と相まって、熱がこもらず通気性がよいのが特徴

  • 和服にマッチする

刺繍やレースをたっぷりつかったのが日傘

要するに、雨の日に使えないのが日傘です。

【晴雨兼用傘とは】

  • 生地に防水加工と撥水加工がされており、基本的に雨に耐えられるもの

  • 刺繍などの装飾量によっては、強い雨に耐えられないものがある

  • 晴雨兼用日傘というワードもある

文字通り、雨の日も晴れの日も使えるのが、晴雨兼用傘です。

時代のニーズで変化してきた

ただ、上記で書いた「専門用語としての日傘」は現在のニーズは少なくなっておりから、晴雨兼用タイプでないと売れなくなっているのが現状です。

どのようなニーズの変化があったかというと、

  • 紫外線カットブーム・美白ブームからUVカットという概念ができた

  • 傘業界では紫外線カット率90%以上であれば、「UVカット」の表示をしてよいとなった

  • 「UVカット90%程度」では美白に対して不足で、より紫外線カット率が高いもの、太陽光全般をカットするものとして「遮光傘」というカテゴリーが生まれた

  • 遮光傘の中でも、涼しさを追求した遮熱機能の傘が増えてきた

ざっくりこのような流れで、近年の気温上昇の天候的な変化とも重なって、夏に使う傘としては、晴雨兼用傘、遮光傘が定番となった、。
紫外線を避けるのみでなく、太陽光を避けるための傘の総称として「日傘」と呼ばれているというのが現状かと思います。

私なりの分類

なので、専門用語が変わったのではなく、「日傘としての役割が時代のニーズによって変化していった」という表現が正しいかもしれません。

楽天市場においても、晴雨兼用傘と日傘はカテゴリー分けされていますが、どちらもほぼ同じ品質・性能の商品が並んでいるのが現状です。

まとめ

日傘を購入される場合には、防水加工・撥水加工の有無、紫外線カット、遮光機能の有無を確認されてから購入するとよいでしょう。

最近は雨傘にUVカット機能を付けた商品が増えています。
基本は雨傘として使用する商品だが、紫外線もカットするというもの。
暑くない季節に、手軽にUVカットしたい場合はこれで十分です。
※ただし紫外線カット率は90%程度で、遮光傘と比べると涼しさは劣ります

暑さを回避したい場合は遮光機能や遮熱機能が付いた傘を選んで下さい。

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