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政治はすべて学校で学んだ1
政治
「人間集団における秩序の形成と解体をめぐって、人が他者に対して、また他者と共に行う営み。権力・政策・支配・自治にかかわる現象」
(広辞苑)
集団で生きていく
「人は一人では生きていけない」
「人間は社会的動物である」
とよく言われます。
では、わたしたち人間が、生まれて初めてメンバーとなる集団は何でしょう?
基本的には「家族」です。
ただ、子どもにとっての「家族」の存在は、あまりにも自然過ぎて意識されることはありません。
そこで、いちばん最初に集団の存在と、その集団に自分がいる事を意識する(させられる)のは「学校」という事になります。
もちろん入学前にも、保育所や幼稚園、近所の子ども同士のコミュニティなど、さまざまな集団が存在します。しかし、そこはもっと、ゆるやかなつながりであり、「家族」や「学校」ほどの集団としての強さはありません。
自然に何か起きる、って無い
記憶に残るいちばん最初の学校での出来事って何でしょう?
楽しい思い出、悲しい思い出、うれしい思い出、つらかった思い出、いろいろあるかと思います。
その全てが、自然に起きた出来事、というよりも、実は誰かの意志があって、その達成のために実際に誰かに対して起こした行動の結果、その出来事が起きています。
[誰かの意志]
●自分自身
●クラスメイト
●担任はじめ学校の先生
●他のクラスや他の学年の児童
●その他の学校関係者など
●保護者や学校近辺のひとなど
[誰かに対しての行動]
●あなたのみ
●あなたたち(なかよしグループなど)
●クラスや学年、全児童など
●教師を含む学校全体
●保護者も含む学校関係者全体
●地域社会全体など
良い思い出も、嫌な思い出も
たとえば学校行事は、教員が企画運営の中心となって、またクラス内のイベントは、担任を中心に、ある程度児童の意見を取り入れて(時に子ども達の意見を巧みに誘導して)内容が決められる事になります。
子ども達同士の楽しい日常生活や、残念なトラブルはどうでしょうか?
いつの間にか起こったのでしょうか。それとも、割と特定の誰かの意見が中心になって、楽しく(あるいは嫌な方向に)進んでいたのでしょうか。
その特定の誰かとは、リーダー的な存在だったり、あなた自身の可能性もあったり、実は担任の先生だったり、あるいは保護者の影響もあったりしたかも知れません。
政治とは生活、生活とは政治
「人間集団における秩序の形成と解体をめぐって、人が他者に対して、また他者と共に行う営み。権力・政策・支配・自治にかかわる現象」
(広辞苑)
つまり、2人以上が集まって何かを決める時、一緒に何かしようとする時
そこに「政治」が登場します
学校という限定された空間での生活を観察していると、無意識のうちにそれを上手に使っている児童生徒と、そうで無い児童生徒がいます。
(実は教員同士でも全く同じことが言えるのですが、話がややこしくなるので、子どもの世界を中心に話します)
つづく
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