通りすがりに耳に入った言葉が、なぜか残ることってありません?
道を歩いていると、たまに通りすがりの人の一言が耳に残って、離れないことがある。
それがあまりにも突飛な発言だと、僕はその前後関係を妄想してしまう。
今日の場合。
いつものように自転車で、利用者さんへのお宅へと自転車を漕いでる最中、正面からスーツ姿の男性がカツカツッと革靴を鳴らして歩いてきた。
トガッた革靴を履き、縁のない細い眼鏡をかけ、髪型はツーブロックでジェルでガチガチ。
オシャレなマフラーを首に巻き、右手にビジネスバッグ、如何にも仕事が出来そうな人だ。
彼は、左手に携帯電話を持ち誰かと話しているところだった。なにやら怒っているのか、眉間に皺を寄せて少しイライラとしている様子だった。
(かなり怒ってるな…)
と思っていると、すれ違い様に彼は
「それって、あつまれどうぶつの森じゃん!」
と叫んだ。
え?まさかのあつ森?
あつ森って、あのほんわか系の?
そんな眉間に皺を寄せて言うゲームじゃないよ?
(何があったら、眉間に皺を寄せながらがら「あつまれ動物の森」を叫べるのだろう…)
訪問する自転車を漕ぎながら、そのことが頭の中を巡った。
そうだ。もしかすると彼は、ゲーム会社の人なのかもしれない。
後輩『…で、僕の考えたゲームの構想なんですが…』
彼「どんな??」
後輩『自由に遊べるゲームを作ろうと思ってます。仮想現実のような。そこでは、家を建てたり、釣りをしたり、はたまた町を作って住民たちと交流したり、とにかくプレイヤーの自由に遊んでもらえるゲームを作るんです』
彼「ほほう…それで?」
後輩『で、ニンテンドースイッチの媒体で発売して、オンライン通信の他、携帯して遊べるようにするんです!』
彼「なるほど。それで?」
後輩『キャラクターが人間だとあんまりほのぼの出来ないと思うんで、キャラクターは動物にします』
彼「それって、あつまれどうぶつの森じゃん!」
…だろうか?いや、そんな都合の良いことがあるわけがない。もしかすると、相手は奥さんだったのかもしれない。
奥さん『ユウキ(子供)がさあ、アレがほしいって言ってたんだよね…』
彼「なんだよ?あれって?」
奥さん『アレってあれだよ!動物が出るやつ!』
彼「なんだよ!わからねぇよ!」
奥さん『だから、アレ!それゆけアンパンマンじゃなくて、いそがば回れアニマルの山じゃなくて…』
彼「それって、あつまれどうぶつの森じゃん!」
…かもしれない。
真実はその人のみぞ知るところだが、僕は偶然にも耳に入った1フレーズから前後のストーリーを妄想するのが好きなのである。
と、同時にその妄想の奥行きを広げたいとも思ってる。かしこ。
*
なんだか取り留めのないnoteになっちったけど、余談。
またまたnoteさんから、こんなの届いた!
やっぱり嬉しいもんですね😊
それでは、また。
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