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TENET考察-ニールは生きている説

映画『TENET』終盤
ニールが主人公に別れを告げ、逆行世界へと旅立つところ

映画を視聴された皆さんの多くは、
ニールは自らの死に代えてでも主人公のピンチを救うため再びスタルスク12に戻った
とご想像されたのではないでしょうか。

そして、そのように想像されたのは、
主人公がニールを引き留めようとしたから、
また、ニールが「僕が鍵を開けないと困るだろう」というような発言をしたからではないでしょうか。

私も、初めてTENETを観たときは、そのように考え、
なんて辛い別れなんだ…ニール良いやつすぎるだろ…と涙をのみました。

しかし、2回目を観終えたあと、次のような疑問が浮かびました。

なんでニールはスタルスク12で鍵を開けること、自分が死ぬであろうことを知っているのだろう。

ニールの行動の順序が
1.スタルスク12挟撃作戦逆行チームとして参戦
2.順行に切り替えて穴の中から主人公とアイヴスを引っ張り出す
3.再び逆行し鍵を開けて死ぬ
だとしたら、2.の時点では、3.の鍵を開けて死ぬという出来事は未来の出来事のため、
ニールは知らないはずです。

1.2.の挟撃作戦の10分間、ニールは穴の中には入っていないので、
穴の中には鍵があって、主人公たちは鍵を開けるのにてこずっている、
ということなど知る由もありません。
まして、自分がそこで死んでいることも知りようがありません。
それなのに、なぜニールは自分が鍵を開けることを知っていたのでしょうか。

私はこのように考えました。
ニールは、
1.スタルスク12穴の中で鍵を開け、味方を守って死ぬ
2.主人公が服毒自殺を図った後に現れたあのTENETじいさんここにも現る
「自分の命をなげうってでも味方を守った!素晴らしい!テスト合格!傷は治しました!」
3.なんやかんやあって
4.スタルスク12挟撃作戦逆行チームとして参戦
5.順行に切り替えて穴の中から主人公とアイヴスを引っ張り出す
の順に行動していた。

これなら、1.死ぬという出来事は5.より過去の出来事になるので
スタルスク12で鍵を開けること、死ぬことを知っていてもおかしくありません。

それに、2.のような、実はニールは主人公と同じ運命をたどっていたという裏設定、
わくわくしませんか?

なにより、この順序どおりなら、
ニールは生きています!!!

映画全体を通して矛盾がないか、までは考えていないので、
この説のどこかには盲点が必ずあると思います。
でも私はニールに生きていてほしいので、
この「ニールは生きている説」を強く推したいです。この説を信じたい。

余談
これはここまででお話ししたことよりもさらにふわふわとした憶測にすぎませんが、
ニールはスタルスク12の戦いの後、逆行して向かった先は
オペラハウスなんじゃないかなと思っています。なんとなく。

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