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#2 僕とVOCALOIDの出会い〈上編〉

さて、お久しぶりです。もう本垢の名前にしてもいいのではとも思いますが、とりあえずは終日と名乗っておきます。最近、周囲のボカロリスナーさんたちがVOCALOIDとの出会いを中心に書かれているノートを読んで深く共感や憧れ、感動を感じているので僕も記してみようかと思います。最後までお付き合いいただけたら幸いです。では、いきましょう。

小四から中一くらいにかけて僕はDSiのうごくメモ帳というソフトにどハマりしていまして、日夜棒人間を戦わせていました(所謂、棒バトというやつです。まあ、実際は棒アドの方が好きだったのですが、語っても1部の方しかわからないかと思うので控えておきます)。
そんな中、うごメモのオンラインサービスであるうごメモシアターをいつものようにさまよっていると、とある楽曲のアレンジ作品に出会ったわけです。そう、それが「カゲロウデイズ」です(記憶が正しければピコピコ系打ち込み)。
それを聞いた時にもう、(めっちゃかっこいいやん……これ……。)ってなってしまって、親が出かけた隙を見て当時家で活躍していた家族共用のMacで検索にかけたんです。
その時はVOCALOIDというものを全く知りませんでしたし、学校でも一切話題に上がっていませんでした。そして、カゲロウデイズがヒットし、何故だか速攻でニコ動にアカウント登録しました(なんでそんなスピードでできたのか不明ですが、小学生にして本人投稿を聞きに行こうという強い意志を持っていたのでしょうか……。)。

カゲロウデイズの初聴時の感想「ぐあーかっこいいやべえええ」……とは言っていないと思いますが、とにかく何故だか初めて聴く機械音声に全くの抵抗がなかった訳でして、不思議ですね。僕はそれから親の外出の度に、Macを立ち上げ色々とボカロを聴いていきました。
ちょうどその頃、「コノハの世界事情」がリアルタイムで投稿され非常に盛り上がってましたので、そのまま僕はハマリだしていくわけです。

と言っても、小学生で聴ける時間も限られている身。少しずつしか聴けていませんでした。しかし完全に僕は人に勧められたのではなく自分から飛び込んだ身なので、その分運命を感じたのでしょうか。全くの抵抗を感じずカゲプロ楽曲を覚え、それまで嵐ばっかり歌っていたような家族カラオケで「カゲロウデイズ」「ヘッドフォンアクター」「千本桜」を歌ったわけですよ(何の気兼ねもなく)。

そしたら、大事件が起こってしまったわけですね……想像に難くないと思います。母が「初音ミクってなに?」と聴いた瞬間、父が「ネットのアイドルだよ」みたいなことを言ったのです。その瞬間、母の顔が若干曇ったように感じました(この曇は僕の被害妄想かもしれないですが、たしかにここで後ろめたさみたいなのは感じてしまいました)。その日の帰り、僕は車中で必死に父親と母親に「こういう曲を歌ってる人がかっこいいねん!!」「アイドルって感じじゃなくて、かっこいいねん!!」みたいなアピールをしました。ただ、僕のあまりの必死さに両親はさらに心配したことと思います。今となってはですが。
しかし、歌詞がそれらの中では比較的平和的(?)だからかお母さんはフォローするかのように「千本桜いいね」と言ってくれました。ただどうしてもそれが言葉上のいいねに聞こえてしまって、またダメージになってしまったのです。また、その後のカラオケで父に「千本桜だっけ、、あれ歌わんのか?」と言われ、とうとう自分への恥に負けて首を降った時に発せられた母の「もう、オタクじゃなくなったんやからええやん。」みたいな言葉。さらにニュースでオタク系犯人が捕まった時の鋭い非難。「なんか、好きなことを極める人をこいつらオタクと一緒にして呼ぶのあかんよな」みたいな言葉ですら、グサグサ来てしまい。この恥が僕を長い間苦しめることなります。
少々、暗いとこで上編は幕を閉じますがここから素晴らしい出会いの連続なので次回もよろしくお願いします。

〈続〉