夜が明けなくなってしまう

水平線の向こうが
赫く光り出した

なのに
このままじゃ夜が明けなくなってしまう
奪うだけ奪って葬られるなんてなんなんだ一体

言論の自由が奪われた
その日を誰もが目の当たりにして

言葉を奪わないで
心を奪わないで
生きる事を
存在を
光を

奪わないで

「討たれる理由がある」なんて言わないで

「自分には関係ない」なんて言わないで

この世は矛盾だらけだけれど

諦めないでいたい

深くて暗い闇が宵を飲み込んだ

このままじゃ夜が明けなくなってしまう

絶えずやってくる虚無感


でも苦しいのは私だけではないのだから
どうか夜が明けますように

こんなに虚しい夜が明けますように

赫く優しい光が差しますように