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【俳句幼稚園】冬の俳句を1ダース(あ行~な行)

俳句幼稚園二年目は「五十音はじまり」という題材で始まったので、これまで鳥季語の日だけ記事を出していた私はお役御免。笑(嘘です)
というわけで?二年目も相変わらず毎朝紫乃さんのコメント欄で即吟(作句時間十分以内)し続けている私は、五十音が半分終わったこのタイミングで自選の句を十二句載せておこうと思う。
相変わらず鳥句ばかり。季語縛りが無いので私にとっては鳥季語天国である。もし好きな句が一句でもあったらコメント欄で教えていただけると嬉しいです。

言い訳を聞く午後のカフェ鷦鷯

(いいわけをきくごごのかふぇみそさざい)
【季語】鷦鷯

裏路地の秘密基地めく夜鷹蕎麦

(うらろじのひみつきちめくよたかそば)
【季語】夜鷹蕎麦
※厳密に言うと鳥句ではないが「夜鷹」という名前が好きなので毎年一句詠んでいる。

空回りする日は海へ冬鴎

(からまわりするひはうみへふゆかもめ)
【季語】冬鴎

クールガイ気取る先輩冬の鵙

(くーるがいきどるせんぱいふゆのもず)
【季語】冬の鵙

ケーナ吹く少年の眼よ隼よ

(けーなふくしょうねんのめよはやぶさよ)
【季語】隼

ジャンル分けできない気持ち群千鳥

(じゃんるわけできないきもちむれちどり)
【季語】群千鳥

数式の歪んだノート浮寝鳥

(すうしきのゆがんだのーとうきねどり)
【季語】浮寝鳥

素粒子を語る学者の眉や鷹

(そりゅうしをかたるがくしゃのまゆやたか)
【季語】鷹

ツンデレの同期とランチ百合鴎

(つんでれのどうきとらんちゆりかもめ)
【季語】百合鴎

適当な相槌打つて笹子鳴く

(てきとうなあいづちうってささごなく)
【季語】笹子

難解な僕の心へ寒鴉

(なんかいなぼくのこころへかんがらす)
【季語】寒鴉

眠れない夜白鳥は渡り来る

(ねむれないよるはくちょうはわたりくる)
【季語】白鳥


扉絵:「ここからはじまる」Peregrine falcon ハヤブサ

隼の眼は猛禽類の割には鋭くなくて、不思議な輝きを秘めている

鳥たちのために使わせていただきます。