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【俳句企画参加】私の代表句

いぬわしはかみさまからのおくりもの

橘鶫 

【季語】鷲(冬)

 私の感じたすべては、鳥の絵として出力される。
現実の世界でどんなことがあっても、鳥の絵を一枚書いている間にそれは絵に吸収され、私自身はフラットな状態に戻ることができる。その代わりに、私の絵には写真にはない何かが映っていると思う。
 私はそこから物語や俳句を創っている。絵は、アウトプットであると同時に、その他の創作のためのインプットでもある。
 鳥は色々な意味で私にとって無くてはならない存在だが、その中でもイヌワシは特別だ。イヌワシの絵を描いている間、私はフラットを通り越してしあわせですらある。そして、そこからは沢山の物語が生まれる。
 その気持ちを素直に詠んだのがこの句である。

 この句は以前俳句幼稚園の宿題で詠んだうちの一句なのだけれど、この句には実は対になる未公開の裏の一句がある。

イヌワシヨコレガ光ナラ要ラナイ

 提出した代表句と合わせてこの二句は、今の私のすべての創作の原点だと思う。そしてこの二句がある限り、私はずっと創作を続けられる気がする。創作があれば、私は現実世界でも安定していられる。

 勿論、創作が意味を持つのは見て下さる皆様がいてこそである。私の創作は、決して多くの人に響くものではないかもしれないけれど、ひとりでもふたりでも見て下さる方がいる限り、公共の場に置いておきたいなと思っている。
 いつも見てくださる皆様、本当に有難うございます。

扉絵:『その手で掴め』- イヌワシ Golden Eagle

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こちらの企画に参加。ラベさん、素敵な企画をありがとうございます▼




鳥たちのために使わせていただきます。