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【俳句幼稚園】「忘れられないあの人」鶫セレクト

まずは、ご参加くださった皆様に心より御礼申し上げます。
27名、40句が集まりました。
どの御句もエピソードも、まさに「忘れられない」一片だったと思います。
大切に拝見いたしました。
普段より俳句幼稚園の皆様の御句を拝見させていただいておりますが、兼題ではなく、皆様それぞれの個人的な想いの乗った御句は本当に素晴らしかったです。
俳句幼稚園外からご参加いただいたみなさまも、普段詠みなれていないとは思えない、お気持ちの伝わる御句ばかりでした。
その中から、僭越ながら一句だけ、こちらに御紹介したいと思います。

約束をはたし朝顔二十年   鮎太


小学校六年生の時の御友人を詠まれた御句です。
詳しいエピソードは是非、鮎太さん御本人の文章を直接お読みになってください。
私は子供の頃から転勤族だったから、突然友達と別れなければならない子供の気持ちは知っているつもりでいます。
二十年前、まだ今みたいに簡単にオンラインで繋がったりできなかった時代。遠く離れた友人と繋がり続けるのは難しかった。
朝顔が大好きだった御友人が別れ際にくれた種を、二十年間、大切に育て続けている鮎太さんのお気持に、とても心を動かされました。
御句の構成としても、季語の「朝顔」を中七に置いての、「二十年」という着地。二十年という時の重みを、最後にずしりと感じます。


鮎田さんの御句のイメージで選んだ絵。

『I remember』イヌワシ Golden Eagle

瞳の中に、空と草原と、そして実は人の顔を描いている。
昨年の9月に描いた作品で、まさに、小学校の時の記憶を巡る
物語のために描いた絵である。
タイトルを、『I remember』という。


最後に、この企画を企画運営してくださったラベンダーさん、alohaさん、おつかれさまでした。有難うございました。
このような大役をいただき、とても光栄でした。

ここまでお読みいただいた皆様、有難うございました。
ひとつ前の企画でお二人が創りあげた素晴らしい俳句と観光案内のマガジンを、どうぞ併せて御覧ください▼


鳥たちのために使わせていただきます。