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1型糖尿病って。

1型糖尿病をご存知ですか?
小児科病棟で勤務していると、1型糖尿病疑いの子が入院してきます。
いろいろな検査をして1型糖尿病が診断されます。
1型糖尿病の場合は膵臓ランゲルハンス島β細胞から分泌される
「インスリン」という血糖値を下げる作用のあるホルモンが
全く出なかったり、出ても少量だったり。
そんなわけで多くの患児が高血糖状態で入院してきます。

夜間のおもらしがすごくて、とか
水分をガブガブ飲んで頻尿、とか
超高血糖状態は意識障害や腎不全、嘔吐や下痢の症状を引き起こします。
熱中症を疑われて搬送されてきた子が実は1型糖尿病だったこともありました。

みなさんは糖尿病と聞くとどんなことを想像しますか?

・贅沢病
・だらしない
・暴飲暴食
・自己管理ができない
        …etc

1型糖尿病に関しては絶対にそんなことはなく
自己免疫というのが関与していると言われています。
発症にはいろいろな機序がありますが、
自らの細胞が自らの膵臓のインスリン分泌細胞を攻撃して壊してしまいます。
そうなるとインスリンが分泌されない、または足りなくなるので
血糖コントロールが不十分になります。

なんだか難しい…と思いますよね。
難しいです笑

でも1型糖尿病だからといって
お菓子を食べちゃいけないとか、運動しちゃいけないとか、
修学旅行に行けないとか、制限されることはないんです。
インスリン注射血糖測定定期受診だけは欠かせないですが、
友達と同じように外で遊んだり、買い食いをしてみたり、
楽しく過ごしていいんです。

わたしの仲のよい同僚も1型糖尿病です。
お酒が大好きで飲み会によく行きます。よく食べます。
夜勤もこなします。
彼女は現在結婚して一児の母親です。車の運転もします。
パワフルな母ちゃんです。

体調管理をしなければいけないのは、世界中の人々みんな同じだと思っています。
自分の体調、体の特徴を理解して把握して受け止めて。
わたしの場合は
小麦を摂取すると翌朝にお腹がパンパンに張ります。
ここ数ヶ月でわかってきました。
なので最近はゆるくグルテンフリー生活をしてみたりと
小麦を摂取する頻度を意識的に減らしてみています。

目が悪いからメガネを使用する。
足が悪いから車椅子を使用する。
耳が悪いから補聴器を使用する。
インスリンが出ないから注射でインスリンを補う

世の中には自分の不自由を自由にするために便利なものが溢れています。
それを使うのと同じことではないかな、と個人的には考えています。

次回はちょっと紹介したい記事があります。
みなさんに見ていただいて、声を大きくしていきたいと思っています。
どうぞよろしくおねがいします。

つぐみ


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