その3:データの前のこと
フリーランスになって1年、Lancersの研究員制度第4期に応募し、参画させていただくこととなりました。
地方観光DXという、フリーランスの集合体で自治体案件を獲ろうという取り組み。
うん、これが常態化したら、面白い世の中になるかもな、と思ったのです。
とはいえ何を研究するかと言う話もあるので、観光的な部分の無料データをどう使っていけるのかをいろいろ試してみようと思う次第です。
1)実は、データがあればいい訳でもなく。
無料データをあれこれ探して使ってみる、な企画ではありましたが、若干閑話休題的に。
データ分析というのは確かに、目の前にある何かの数字を、こう積んでみて、傾向を探して、それを複数組み合わせた時に何か規則性がないかとか、そういった関係も探して、できることなら可視化して、ふーんそうかぁ、
そういうことだったら、こうしてみたらいいのかなぁ、という仮説を生み出したりとか、こういうケースの時にはこうなるからどうする、といった対処法を見つけたりとか、そういうために使うものですが。
とはいえそこにデータがあればいい話ではなく、何故ならそれ以外の知識がないと、解決にどんな手段があるかとか、リスクや対応などにも具体性を持った話ができないとか、要は数字の使い方が狭くなってもったいないよね、ということができます。
2)ここから考えられること
ということで、何かの分析をする場合には、そのジャンルの知識があるにこしたことがありません。
例えば分かりやすく言うと、私のNoteでよく使っている「人口」の話ですが、人口が減ったらどういうことが起こりうるか、人手が足りなくなる、ということや、少ない若者が大量の高齢者をどう支えるんだ、という割合気が付きやすいものだけでなく、空き家、限界集落、そこから来て獣害、インフラ整備、災害時対応、移住、多拠点居住、税負担、公共交通、店舗計画、配送、医療、廃墟、財産、等々々、いろんな問題が絡んできます。(割と分かりやすい例としてですが)
例えば今能登の災害に関して、人口が減っていてもう住みにくい場所は復興しないで移住、という意見も散見されますが、例えば移住する方の土地家屋というのは財産だった訳で、その保証は、税金でか、なしという理屈はまかり通るのかとか、いろんなことに波及していきます。
そんな風に、関連する情報はたくさん持っていて、数字に絡めてしっかりとした考察を行うにこしたことがないと思うのです。
3)ではいかに?
ということで、観光のデータ・・・ということを探しておりますと、意外に見つかるメルマガ等、です。
観光庁、JNTO、国交省、経産省、JETRO、といった官庁系の情報も勿論入手した方が良いですが、最近見つけたお気に入りがトラベルボイス株式会社様のメルマガ。
日本の地方から海外(行く方も来る方も網羅してあるので!)のニュース、事例的なものや業界情報、ツーリズムアワードのような受賞情報に、民間企業の独自調査発表などもりだくさん。
要は、JTBのプレスリリース、どこかの商工会議所やDMOの観光系のリリース、みたいなものをいちいち探しに行かなくてよい、所謂「業界新聞」的なものの、ヘッドラインが向こうから届く!という何とも素敵なものです。
そして更に嬉しいことに、結構なボリュームのメルマガが平日毎日届いて何と無料。
勉強になりますし、自分の旅行欲のためにも読んで楽しい、という。
なお北海道・東京・大阪・沖縄の観光予報(混雑情報)が「観光予報プラットフォーム」から切り出して掲載されているほか、主要為替なども見え、また1週間のランキング記事も見られるので、「業界の方が注目しているニュースが何か」もわかります。
さらに、「図解シリーズ」のタグ付きで観光統計データの解説記事があり、掲載グラフがコピペで好きに利用できると言う親切設計・・・
いや、親切すぎてダメになりそう(データは自分で積まないと派。今時ちょっと古いかも)
4)まとめ
ということで、こうした情報入手ツールをうまく使って知識・見分を深めていくことも、意外とできるものだと思いました。
とはいえ、業界の中にいないと出て来ない情報や視点というものは必ずあるのですが、それでも情報がないよりはまし。
観光をテーマにしていますので、あくまで観光のことについて述べていますが、おそらくいろいろなテーマでも、同様のことが言えるに違いないと思いました。
なお、やたらとご紹介いたしましたが、もちろん特にご関係がある訳ではありませんので悪しからず。(あくまで最近のお気に入りということで)
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