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ヘビの形のただの物

週刊くだるニュース(2023年4月19日号)

ホギホギ、ヘビだらけ!パワー充満 蛇王神社(高知県四万十市)―フォっトけないす
(高知新聞Plus)


タイトルを見ただけでは何のこっちゃよくわからんとお嘆きの貴兄。むむむ!これは聞き捨てならん。もとい、読み捨てなりませぬぞ!

記事によると、お参りに来られる方々がホギホギと念じて触る霊石「夫婦白蛇蛇紋石(めおとしろへびじゃもんせき)」が実はただの人工物なんだと。

記事にある写真で夫婦白蛇蛇紋石が祀られているところに説明文があるのが確認できるが、説明文が見切れているので詳細がわからない。説明文が全て写っている画像がネットで落ちていないか探してみたところ、下記のブログにたどり着いた。

このブログにある画像では夫婦白蛇蛇紋石の説明文全文が確認できるのだが、何ともわかったようなわからないような説明文なのでちょっと要約すると、

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昔、高知県の山間部に行き倒れになった旅人がいた。→とある家の主人が看病をした。→感謝した旅人はホギホギと唱えると良い事が訪れる夫婦白蛇蛇紋石を主人にあげた。→主人は幸せに暮らして大往生した。→ある日主人の息子がホギホギと唱えて参拝する九州の宝来宝来神社(ホギホギじんじゃ)のことをテレビで知った。→息子は感銘を受けて宝来宝来神社に蛇紋石を寄贈した。
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で、その九州にあるはずの石がなぜ高知に戻ってきたのかというと、

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高知県の蛇王神社の代表は、かつて九州の宝来宝来神社から宝来宝来玉をもらっていた。→蛇王神社の代表が久しぶりに宝来宝来神社に訪れた。→ 宝来宝来神社の代表は「これも何かのご縁です。以前に高知の人から譲り受けた夫婦白蛇蛇紋石は譲れませんが、その従妹か兄弟か子供と確信しているこの蛇紋石を差し上げますので蛇王神社で祀ってください」と高知の蛇王神社の代表にあげた。
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と、ツッコミどころ満載なのだが、問題なのは記事内で宝来宝来神社の関係者が夫婦白蛇蛇紋石のことを“白黒の石をヘビの形に削った人工物。ただの物です。“と言っているのにもかかわらず、神社にある説明文ではその事に全く触れていないことである!これではホギホギ言いながら触っている参拝者たちが浮かばれないではないか!これはほっとけないですよ!

ん、この高知新聞Plusの記事のコーナー名、「フォっトけないす」

あ、そういうことか。


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書き手:OC-3
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“長文お便りライター。おしさんと読みます。おもしろいことをするために恥ずかしながら帰って参りました。”

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