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痛風になりやすい人(性別・年齢別編)

痛風をカミングアウトすると、たまに人から言われることがあります。

 「痛風って贅沢しているから罹るんでしょ?ほら贅沢病って言うじゃん?贅沢しすぎだよ。」

この言葉を聞く度に私は少し傷ついている。

「毎日コンビニ弁当食べて、健康の為にサラダもつけて、そこまで飲むわけでもないのに、、」

痛風は贅沢をしているから痛風になるのでしょうか?

いいえ違います。今は飽食の時代で誰でも痛風になりうる状況なのです。

「痛風は贅沢病だ」という方には声を大にして言いたい。

 「もはや戦後ではない。」

では、罹患者数は日本にどのくらいいるのか?また潜在的にどのくらいリスクがあるのでしょうか?

罹患数でいうと、日本には、国民基礎調査から推定される患者数は2016年時点で100万人を超えていると言われています。

国民の約100人に1人です。

また、痛風を引き起こしかねない状態(痛風予備軍)である「高尿酸血症」の患者数は、1000万人いると言われています。

2004年の国民生活基礎調査によれば、成人男性の21.5%あるいは26.2%と報告されており、特に30代は約30%が高尿酸血症となっています。(女性はほぼ罹患しない点を考慮すると数値と割合が整合する)

(出典:厚生労働省委託事業者 公益財団法人日本医療機能評価機構のHPより)

つまり、痛風になってもおかしくない人が日本には10人に1人に近い割合で存在しています。

特に30代男性は10人に3人が潜在的に痛風のリスクがある、ということを意味します。

ただし、女性の罹患数は男性に比べて非常に少ない状況です。(近年増えてきているらしいが)

1992年の東京女子医大の調査では男性が98.5%で女性はわずか1.5%とのこと。

理由ははっきりしていて、痛風の原因である尿酸の血液中の濃度(血清尿酸値)が女性では男性より低いからです。

これは女性ホルモンに腎臓からの尿酸の排泄を促す働きがある為です。

以上のことから、痛風を心配すべき層は30〜50代の男性が最もリスクが高いということになります。

逆に、女性や子供・高齢者は確率的には痛風に罹る可能性は低いということです。

心当たりのある方は尿酸値と生活習慣に気をつけて過ごしていきましょう!

これからも痛風や高尿酸血症の方向けにお役立ち情報を提供してまいりますので、ぜひフォローをお願いいたします!


このnoteは、痛風ブロッカー@tsufu_blocker が痛風の方々のお役にたてるよう、日々調べて考えた内容を記載しています。情報源はなるべく記載するようにしますが、医学的なアドバイスを目的としたものではありません。痛風対策はご自身の責任と判断で行われるようお願いいたします。

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