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2023/02/19 アルバイト経験から得た自己アピール

就職活動に専念するため、2年の夏から続けているバイト先から長いお休みを貰うことにした。今日は休み前最後のシフトだった。
バイト先はまかないが美味しくてめちゃくちゃたくさん食べさせてくれるのでありがたい。今日のまかないは唐揚げだった。

もうこれを機に辞めて就活後には髪もネイルも自由なバイトでも始めようかと思ったけど、せっかく就活が終わったというのにまた履歴書を書いて面接をして…というあのフェーズを繰り返すことになるのか、と思うと嫌気が差した。慣れた場で働きたい。

私のバイト先は飲食店だ。人生で一度くらいは飲食店で働いてみたいもんだな〜と思い、求人サイトに掲載されている中で一番高そうな料理の写真を載せている場所に何も考えず応募したらうっかり採用されてしまった。面接に来てくださいという電話が届いた時、私は応募したことも忘れていたので当然店名すら思い出せなかった。電話先で教えられた道順を死ぬ気で覚えてなんとか店に辿り着いたら想像の倍くらいちゃんとした店で良かった! と思った。クレーマー対応なんてできる気がしなかったので、とにかくなんでもいいから客層が良い店で働きたかった。



最近は学生時代に力を入れたこと、いわゆる「ガクチカ」について考える機会が多い。いろんな就活サイトを眺めていると、その例文の多くには「アルバイト」が挙げられている。例えば、

私は学生時代にイタリアンレストランでのアルバイトで接客に力を注ぎました。

接客だけでなく、店舗の管理やキッチン関係など、スタッフが一丸となって行動するお店であったため、新人が仕事の流れを理解するには時間がかかる状態でした。

そこで、一通りの仕事を覚えた時に新人向けのマニュアルを作成することにしたのです。

店長からわかりやすいと評価をいただき、スタッフの仕事の理解が深まるという効果が生まれ、チームワークも良好になりました。

チームの団結力が深まると、業務が円滑になり、売上にも良い影響が出るようになりました。

チームワークが大切だということを学んだのです。

アルバイトで学んだチームワークを、入社後も活かしていきたいと考えています。
ベンチャー就活ナビ(https://shukatsu-venture.com/article/306305)


こういう感じで。学生時代に最も力を入れたアルバイトで何を経験し、学び、それをいかにして社会で活かしていくのか……というのをまとめるものなのだが、いつも思う。アルバイトの「ガクチカ」になりうるラインって何なんだろう。

先ほど引用したガクチカ例文は、「新人用のマニュアルを作成しチームワークを上げた」という経験を軸として書かれたものだ。でも新人用のマニュアルを書いたことのない私は? 「新人係」「バイトリーダー」の名のついた役職ではなかった私は? アルバイトはそれなりに頑張ったけど、でも「それなりに」だ。

まあ自分の話をしてしまえば、私はアルバイト以外にもいろんなことを経験できた学生生活だったので「ガクチカ」にアルバイトのことを書くことはないのだけど。

でも、どうだろう。
「アルバイトはしていましたか?」「そこではどんなことを学びましたか?」と面接で聞かれるかもしれない。そんなとき、それなりに頑張った人はどうすればいいんだろう。

思うに、人間関係と密接なコミュニティでの成功体験や自分の思うアピールポイントは公の場で語れないことが多い。

私のバイト先は皆いい人たちだけれど人間関係のめんどくさレベルが凄い店で、あの人のあの人は仲が悪いだとか、あの人とあの人は一緒に仕事できないだとか、そういうことをコソッと教えられるたびに「へ〜」と思っていた。それが原因でバイトを辞める人も多かったし、何より業務がシンプルに大変なので皆長続きしない。私自身はまだまだ新人な気持ちでいるのに、周りが皆辞めていくので勝手に古参の先輩みたいな感じになってしまった。皆1ヶ月とかで辞めていくので、一度も顔を合わせないまま辞めていった人もいる。

私はそんなバイト先で誰とも不仲になっていない。あまり他人の人間関係に興味がないから、という消極的な理由だけれど、誰とも不和を生んでいない。誰とでもそれなりに仲良くできて、誰とでもそれなりに一緒に仕事ができるし一応古参なのでサポートもできる。完璧ではないけど、それなりに。

この「それなりに、うまくやってきた」が私の思うアルバイトでのアピールポイントなのだけど、それをガクチカに書いたとて、面接で言ったとて。隣の人が「大学の近くの居酒屋でバイトリーダーやってました! チームワークと積極性の大切さを学びました!」と言っていたら私の学びなんて無にも等しくなる。

でも結局、社会人になってなんらかの新たなコミュニティに属する時一番大切なのは「それなりにうまくやる」ことなんじゃないの、と思うのだ。それなりにうまくやって、誰とも不和を生まず、ちゃんと仕事やって、自分から仕事探して動いて、それで良いんじゃないの、と思うけれど就活ではそれらは前提となってしまう。ウソつけ! と思う。それができない人、社会にたくさんいるのに!!

いや自分も完璧にうまくやれてるかと問われたら微妙だけど。私が勝手に「それなりに仲悪くない」と思い込んでいる相手が私のことをめちゃくちゃ嫌っているかもしれないし。でもこの「不和を生まない」ってすごく大切なことだと思うんですよね。結局、どこに行っても小さな社会の中でサバイバルできるか否かは大切な問題だから。

私は面倒な不和を生まないよう、それなりのコミュニケーションを取りつつみんなと仲良く仕事できます。

これを自己アピールとして評価してくれる会社があるなら拾ってくれ、私を。
でもこれがアピールポイントとなるような会社はあちこちで不和が生まれまくりなんだろうな。それはヤダな〜

バイト先の後輩に「明日からもバイト頑張ってね」と言ったら「津田さんこそ勉強頑張ってくださいよ」と言われてウグ、となった。せっかくお休みをいただくわけだし、がんばります。

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