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理系大学生に送る卒研マニュアル

こんにちは。僕は今年の3月、大学の理系学部を卒業しました。つまり、卒業論文を書いて発表をしたということです。

これから研究室生活を迎える皆さん。
楽しさの反面、不安だと思います。そんな疑問を解決するため、今回は
「理系学生が研究室に配属されてから卒論までの一年をどう過ごしたか」を解説していこうと思います。

4月 配属

4月に研究室に振り分けられました。
しかし、テーマは決まりませんでした。

研究室はそれぞれ、専門が分かれています。新入りは、まずこの細かい知識と技術をインプットするところからスタートします。
なので、先行研究を引き継ぐところ以外はテーマがすぐに決まらないかもしれません。

しかし、新しい知識はどんどん積み重ねられます。研究生活で変なミスをしたくなければ、この期間、先生とのディスカッションの内容など、メモを取ることを意識してください!

6月 研究開始/中間発表

6月になると、テーマが与えられました。研究スタートです。コツコツと頑張ってください。そしてこの時期に待ち受けているのが、卒業研究の中間発表です。

中間発表は、現在までの研究の進捗をメンバーに発表する会のことです。パワーポイントでスライドを作って説明します。緊張します!
ここで、初回の発表のアドバイスです。
一番大切なのは論理です。

話術は大事です。上手く伝える能力はもちろん必要です。しかし、まずはこれを二の次にしてください。いくら体裁を取り繕っても、中身が破綻しているとバレます。
なので、まずは ①研究をする目的、②手段を裏付ける理論を理解した方がいいと思います。これは卒論に生きてきます。
あと、イキらずパワポの作り方は先輩に聞いてください。今までとは毛色が違います。

7月 - 8月 院試期間

これは、就活生では就活に置き換わります。僕は大学院入試でした。

これは、また書こうと思うので割愛します。

9月 - 12月 研究

勉強をそこそこして無事院試に合格し、数週間の休みをもらったあと復帰しました。
自分はここで、研究課題が追加されました。
こういったことは、ままあるようです。

しかし、卒論という焦りがあるからなのか、11月頃になると結果がそろい始めました。この時期は、先生とのディスカッションとトライ&エラーの繰り返しです。
先生は知識を持っていますが、学生の進捗は報告しないと把握できません。先生との馬が合うかもありますが、なるべく円滑なコミュニケーションを目指しましょう。「5W1H」をしっかり。

♦︎卒論のコツ

1月。研究成果が8割ぐらい揃い、卒論を始めました。
これはあまり真似しないでほしいのですが、僕は期限の1ヶ月前に書き始めました。
逆に考えれば、最低これぐらいでなんとかなります。

執筆が一番の関門でしょう。卒論の構成は
「序論→理論→方法→結果→結論」
という順番がオーソドックスです。自由研究と一緒ですね。

ここでアドバイスをします。卒論三箇条は
①主語と述語をはっきりさせること
②文章を短くすること(接続語は一文に一度のみ)

③無駄な修飾は付けないこと
です。

文章についてです。例えば、「今日の12時」「Aくんが」「公園で」「お腹が空いた+休みが13時までだったので」「おにぎりを食べた」という内容を書くとき、

今日の昼、お腹が空いたこと、休みが13時までだったことを理由に、Aくんが公園でおにぎりを食べた。

と書いたとします。これは悪い例です。
読んでいて、理由の主体が見つからず、冗長です。卒論を書くときは、

Aくんは、今日の昼に公園でおにぎりを食べた。この行動の理由は2点挙げられる。
①Aくんのお腹が空いたこと。
②Aくんの昼休みが13時までだったこと。

みたいに書いてみると、スッキリして良いです。文章の余分な所を削ぎ落としていきましょう。これが実験だった場合、

2月1日に行った実験の結果、同日12時にAくんが公園でおにぎりを食べたことが確認された。この結果の原因には、以下の2点が考えられる。
①Aくんのお腹が空いたこと。
②Aくんの昼休みが13時までだったこと。

など、特有の表現を使って書くのだと思います。ここまで行くと僕がフォローできない世界なので、先輩や先生に教えてもらってください。

僕は、先生とpdf送る→修正のやりとりを4回くらい交わすことで卒論が完成しました。オススメはしませんが、短期集中でやれば案外あっけないです(コツコツやれ)。

♦︎卒論発表のコツ

卒論提出も束の間、3月ごろには卒論発表がすぐにやってきます。最低でも、原稿+スライド作成は絶対です。余裕があれば原稿を暗記してください。

スライド作成のポイントは、見せ方です。
発表を聴いている先生は、必ずしも皆さんの研究分野に精通しているわけではありません。説明のため、スライドはしつこいほど丁寧に作りましょう。アニメーションなどを使って、シンプルな作りを目指してください。

また、発表練習は何度もやった方がいいです。これは意識の高さとかではなく、時間配分を把握するためです。本番は緊張します。ペースを保つため、しっかりと流れを掴んでおきましょう。
あと、質問を予測して、補助のスライドを作っておくといいです。

僕は緊張してめちゃくちゃ早口になってしまったため、皆さんには落ち着いて喋ることをおすすめします。また、2人から質問されましたが、補助スライドは出る幕がありませんでした。。結果、無事卒業を認定されました。 

まとめ

卒論は、研究成果が100%じゃなくても大丈夫です。これから配属される皆さんは、先生・先輩と相談して、焦らず落ち着いて研究を進めてください。
皆さんの健やかなB4生活を願っています!
以上、長文失礼しました!

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