Some Days You Gotta Dance 歌詞と対訳

楽曲について

Some Days You Gotta Dance / written by  Marshall Morgan, Troy Johnson
オーストラリア出身、今やカントリー界のスターにして俳優ニコール・キッドマンの旦那様としても知られるギタリスト/シンガーのキース・アーバン。彼がソロデビュー前に在籍したバンド、ザ・ランチの1997年に発売された唯一のアルバム「The Ranch」収録分が初出になる、ゴキゲンなカントリー・ロック・チューンです。
2001年にはディキシー・チックス(現ザ・チックス)がカヴァー。キースもギターで参加しアルバム「Fly」に収録されたそのバージョンは、シングルカットされカントリーチャートの7位を記録しました。2004年にはそのディキシー・チックスと一緒にツアーを廻ったジェイムス・テイラーがこの曲を気に入り、2008年に発表したカヴァーアルバムに自身のバージョンを収録しています。
作詞作曲はマーシャル・モーガンという人ですが、公式サイトを見る限り本職はレコーディング・エンジニアのようで、推測ですがソングライターとしての実績はこの曲くらいしか無いのかも?もう一人のトロイ・ジョンソンという方も詳細不明です。

曲を聴く前にイメージしたいこと

終業間際に残業を命じてくるパワハラ上司というのはどこの国でもいるもんですね。はっきりしない態度に業を煮やしストレートに答えを求める彼女に慌てる彼氏、という描写も日米共通(笑)。
「悲しいとき~!」を連呼しながらネタを披露する芸人さんがいますがそんな感じで、まさに悲しい時には踊ってごまかす。軽いといえば軽い歌詞ですが、その歌詞に歩調を合わせるような軽快なサウンドと、dance - chance - sense - tence - dance と見事に4回転着地するライミング、全てがシンクロしていて100点満点としか言いようがないです。そりゃあ巨匠JTも気に入りますね。思わず踊らずにいられなくなります……それではどうぞ!

歌詞と対訳

It was about five until five on Friday
金曜日の5時に 差し掛かろうっていう時
We were all getting ready to GO
俺たち そろそろ帰る準備をしていたら
And the boss man started screaming
社長が なにやら叫び始めて
And his veins began to SHOW
血管がピクピク 浮き出そうになっている
He said you and you come with me
君とそれから君、ちょっとこっち来い
Cause you're going to have to STAY
これから残業を命じる だって!
My heart was thumping I was jumping
心臓がバクバクで 思わず飛び跳ねたよ
I had to get AWAY
今すぐ逃げないと

Some days you gotta DANCE
たまには 踊らなくっちゃね
Live it up when you get the CHANCE
チャンスがあるなら 楽しもう
Because when the world doesn't make no SENSE
このろくでもない 素晴らしき世界で
And you're feeling just a little to TENSE
ほんの少し 張り詰めた気分になるのなら
Gotta loosen up those chains and DANCE
チェーンを緩めて 踊らなくちゃ

Well I was talking with my baby
さて 彼女とおしゃべりしている時だ
Over a small glass of TEA
紅茶を注いだ 小さなカップ越しに
When she asked a loaded question
彼女は 直球質問をぶち込んできた
She said "How do you feel about ME?"
「私のこと どう思っているの?」
My mind was racin' I was pacin'
思考を めぐらせるんだけど
But the words just would'nt come
なにひとつ 言葉が出てこない
And there was only one thing left to do
そんなとき やるべきことはただ一つ
I feel it coming on
そろそろ限界だ

Some days you gotta DANCE
たまには 踊らなくっちゃね
Live it up when you get the CHANCE
チャンスがあるなら 楽しもう
Because when the world doesn't make no SENSE
このろくでもない 素晴らしき世界で
And you're feeling just a little to TENSE
ほんの少し 張り詰めた気分になるのなら
Gotta loosen up those chains and DANCE
チェーンを緩めて 踊らなくちゃ

Some days you gotta DANCE
たまには 踊らなくっちゃね
Live it up when you get the CHANCE
チャンスがあるなら 楽しもう
Because when the world doesn't make no SENSE
このろくでもない 素晴らしき世界で
And you're feeling just a little to TENSE
ほんの少し 張り詰めた気分になるのなら
Gotta loosen up those chains and DANCE
チェーンを緩めて 踊らなくちゃ
You got to loosen up those chains and DANCE
チェーンを緩めて 踊らなくちゃ
Come on and loosen up those chains and DANCE
チェーンを緩めて さあ踊ろうぜ!

  • the world doesn't make no sense……ですが、20年以上続くハリウッド俳優が出演する缶コーヒーの有名なCMがありまして、そのキャッチコピーが筆者の頭から離れないため、この訳以外は考えられないです……すいません(笑)。

  • ディクシー・チックスで有名になった曲ですが、筆者は最初にザ・ランチのバージョンを聴いたので、その歌詞を元に翻訳しています。チックスになると当然女性目線になり、SheはHeに変わります。

  • 日本では全く知られていない「ザ・ランチ(The Ranch)」というバンドですが、筆者が学生だった1997年、デビュー・アルバムの輸入版が何故かタワー・レコード広島店で局地的に洋楽CDセールスチャート1位を記録したという記憶があります。当時の店舗担当者さんが相当惚れ込んでいたんでしょうか?ストア内では常にヘビーローテーション。これをきっかけに広島でカントリー・ロック・ブームが到来か?と期待したものの、ほどなく終息しました。しかし後にフロントマンのキースはカントリー界を代表するスターになったので、当時の担当者さんは先見の明があったと思いますよ!


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