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2019.04.06 - 昼からのビールは最高

4月6日。土曜日。圧倒的な晴れ。

今日はTと会う約束をしていた。数年前(おそらく5年程前)六本木のクラブで、いわゆるナンパという行為をしたところから出会いが始まる。

声をかけて、一緒に酒を飲むことになり、探り探り酒を飲んでいるとTとその友人であるSが、というか、Sが「やばい…。鍵が無い。」と言い出した。

鍵というのは、クラブのロッカーの鍵で、この鍵をなくしてしまうとかなり面倒なことになる。もし落としたとして、拾われたら、その鍵でロッカーを開けられてしまう可能性が非常に高いからだ。

まずはスタッフの人に開けられるか聞いてみるものの「店がクローズにならないと開けられません」の一点張り。僕がT達に声をかけたのは1時だったから、そこからあと4時間もあった。その間、ロッカーの鍵を誰かに拾われて、ロッカーを開けられてしまったら全てが盗まれてしまうので、彼女達はロッカーから離れることができない。

何度かフロアをライトで照らしながら探したが、結局見つからなかった。

ロッカーの前にとどまる彼女達があまりにも気の毒だったので、僕らはロッカーまで酒を持って行き、一緒に酒を飲み続けた。(なんと4時間立ちっぱなしで)

圧倒的にテンションの下がっている彼女達の話相手になり(この場合、僕らが話し相手になってもらっていた部分が大きいが)、結局朝までの4時間、一緒にいた。

TとSはそのことについてかなり感激したらしく、しばらく連絡を取っていて、特にTとはそこから定期的に連絡を取り合う。連絡はかなりの頻度で取り合うものの、実際に会うのは年に1回くらいなので、毎回会う度に「あ、そうそうこんな顔!」みたいな話をして笑っていた。

そんなTと、1年ぶりに会う約束をしていたのが今日だった。

昨日LINEで

「明日空いてる?」とT。

「夜は予定があるけど、空いてるよ」と僕。

すると、「暇だから会おうよ!」というかなり上からな誘いに対して、相変わらずだなと思いながら、会うことになったのだった。

久しぶりにみるTは、相変わらず身長が高く、顔は「河北麻衣子の姉」(姉がいるかは分からないが、河北麻衣子に似ていて、姉がいるとしたらそんな感じ)みたいな感じで、僕は毎回思うのだが「また綺麗になってからに」みたいな気持ちで会う。

Tとはランチだけの約束をしていた。僕は店に入るなりTに「俺、Tに言わないといけないことあるんだけどさ、ビール注文するから」と告げると、Tは「え?昼からビール飲むの?本当…?え、それ最高じゃない。私も飲もうかな」と言って、土曜日の昼ビールを二人で堪能した。

Tはずっと無邪気に「え?まだ2時?こんなに酔えるの最高!」と喜んでいて、女の人が喜んでいるのはやはり素敵だな。と思って見ていた。

ランチが終了したので、散歩がてらお花見をして、これに対しても「土曜日からお花見で公園くるとか、本当に最高!」と、そういうことばっかり言っていたので、僕の方もテンションがあがる。

結局、僕が18時から予定があるので、17時ころに解散することになったが、彼女に「俺18時から歯医者だから、帰らなきゃ」というと、爆笑していて、「え?飲み会とかじゃなくて歯医者!?何それ!」と両手を叩いて笑っていたので、全てのツボが浅い美女ほど最高なものはないな。と思いながら、普通に帰った。

あまりにもプラトニックなデートに感激しつつ、やっぱデートはお互い楽しくないとなと思いながら、帰ったのだった。

良い土曜日でした。


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