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2/3 お医者さんはすごい

3日坊主は得てして悪いものにされがちだけれども、すごいことだと思います。だって3日はやってますもの。

ようやく3日坊主を名乗る資格を得ることができました。今まで本当に辛く長い道のりでした。

引き続き4日坊主、5日坊主となれるよう精進していく所存であります。


2/3(木)

焼肉さん太郎、懐かしいお菓子だ。バイト先にあったのでこっそりいただいて食べてみた。

久しぶりに食べると美味しい。ピリっと辛くて甘い濃いタレ。ひと噛みするごとに歯に満遍なくくっつく食感。中学生の頃箱買いして授業中にこっそり食べていたら先生にバレてしこたま怒られたことを思い出した。植村先生元気かなあ。没収しようとしたら業者みたいな量が出てきてさすがに一瞬ビビってたなあ。

そんな思い出に浸っていたら、歯が割れた。

欠けたとかじゃなく、割れた。もともと詰め物が取れていて、まあ死ねへんし、と思って暮らしていたツケが暴発したのだろうか。Wii Uのマークみたいにぽっかり空いていた歯が、カキっと音がして割れた。歯の前部分だけグラグラしてた。

いっそ取ろうにも怖いし、何を食べても一口ごとにちっこい石ころが入っている感覚になるし、痛いので、さすがに歯医者に行った。

とても感じのいい男性の歯医者さんで、気さくに話してくれて安心した。

「すみません、歯をぞんざいに扱っていたので」と問診で伝えたら、えらいウケた。「ぞんざい…、ぇひっえひひっ」と赤ちゃんみたいに笑っていた。そのあと、「そうですね、ぞんざいですね」と言われた。お前が言うのは違うぞ。ごめんなさい。

結局、グラついているところを応急的に抜くしかない、とのことで、麻酔をして処置されることになった。

久しぶりの麻酔は、懐かしくて痛かった。その間も、「ちょっと違和感あると思います、我慢してくださいね」と声をかけてくれた。「痛かったら右手上げてください」を言わないので逆に信頼できた。あれ右手あげて止めてもらえることあるのか?

麻酔も効いて、目にタオルをかけられ、さながら美容室のような穏やかさで、若干うとうとしそうになった。

歯をポコっと抜く感覚はあったが、少しも痛くなかった。医学すごい。

しばらくガーゼのようなものを噛まされて、止血しているようだった。4回くらいガーゼを変えられたあと、とても落ち着いた口調で歯医者さんが言った。

「あれ、血ぃ止まらないな」

さすがに内臓全部キュッとなった。「あれ、消しゴム忘れた」くらいの感覚で言うから、脳が安心したあと後ろから刺されたみたいになった。

美容師さんの「あっ」の3000倍くらい怖かった。

しばらく色んな器具を使っていたが、そのあとまた「おろ、止まらない」と言われた。なんだ「おろ」って。

結局、電気メスで傷口を焼くというパワープレイでことなきを得たが、終始歯医者さんは焦る様子がなかった。

焦りを見せると患者さんにも伝わるからという心意気を見た気がした。さすがだ。じゃあ口に出すな。

なんだかんだで無事処置が終わって、また改めて伺うことになった。レントゲンやら処置やら痛み止めやらで、4400円を払ったら、残金が540円になった。まさかぼくのタバコ代をちょうど…?と一瞬思ったけど普通に交通費が足りなくなるからやめた。

みんなも歯をぞんざいに扱うの、やめようね。


なんとか3日続いたのもみなさま方の朗らかなご支援賜ったゆえであります。嬉しみであります。

どうか変わらぬご愛顧のほど…。

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