2015年、夏。
この時期のランニングはなかなか大変でした。

当時、僕はランナーレベルがだいぶ上がっていたので日中でも日差しがなければ、普通にジョギングくらいは出来る様になっていました。

35℃くらいありますからね、日本の夏。

近所の大きな公園に行ってトレッキングランみたいな事をよくしました。
木が日差しを遮ってくれるし、緑豊かなので多少は気温も低い(ホント気持ち程度だけどね)から真夏でも何とか走れました。

夏はランニングのモチベーションを上げるのはとても難しいです。
というか、上げるのは無理なので現状の力を維持する、くらいの気持ちじゃないとやってられません。

あまり気負わず淡々と続けていました。

そして、夏が終わるとついにやってきます。

そう

「スポーツの秋」

そして

「マラソンの冬」

です。

夏のうちに決めました。
秋になったらレースを走ろう、と。

しっかり走りきれる力を付けて、速いタイムで完走出来るレベルに達してからレースに出ようと決めたのでした。

で、最初のレースを地元で馴染みがあって、11月に行われる『多摩川ハーフマラソン』にすると決めました。

僕は5000mより長いレースに出た事はありませんでした。
というより、1500mより長い距離は自分には向いていない、と子供時代に思っていて、長い距離を全力で走り切れた事などありませんでした。

なので、ハーフマラソン、つまり21Kmちょっとを全力で走る、というのは全くの未体験で何となく恐怖心もありました。


恐怖心とか言っておいてですが、エントリーついでに同じ時期、募集していて締め切りになる前に『東京マラソン2016』も応募しました。

こちらは多摩川ハーフマラソンとは違って、応募したところで倍率がすごいので、出られる保証はほとんどありません。

僕は手を尽くし、どうしたら当選して走れるのか研究しました。
ネット情報をかき集め、知り合い、家族に聞いてどうしたら出られるのか考え抜きました。

結果、導き出したのは予想タイムを3時間以内に設定するとかなり高い確率で当選する、というものでした。

東京マラソンは4時間から6時間でゴールする人がとても多いんですね。
なので、このタイムの人たちは応募しても当たりにくいのだそうです。
6時間以上かかる人と3時間以内の人は少ないので当選しやすいらしいです。
運営側としてはゴールの時間をばらけさせたいみたいです。

という真偽定かではない情報を基に僕はゴール予想タイムを

“2時間55分”

と書いて応募しました。

その時、まだハーフマラソンも走った事がないのに。半年前にランニングをはじめたばかりなのにね。

わずか半年後に

“人生初のマラソンで3時間を切る!”

と高らかに宣言して応募したのでした。

自信や根拠はありませんでした。
でもやるなら本気で、というのは最初に走りはじめた時に決めた事です。
どうせ走るなら最初から良い記録を出してやろう、というのは本気で考えていた事です。

そして秋になり、発表の時が来ます。

結果はメールで連絡が来ました。

じゃじゃーん!!


リサーチ力の勝利ですかね。

見事に当選を果たし、2月末の初マラソン切符を手にする事が出来ました。



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