ルームフレグランス

部屋にルームフレグランスを置こうと思っていたので買いに行った。
恥ずかしい話だが俺には部屋を良い香りに保つことで自分の気分を良くしたいという下心があった。
少し前に間接照明を置いて部屋をうっすら灯したいという下心を満たしたが、
次は香りで部屋を良くしたいという下心が芽生えた。人間の下心というのは限りがないことを知った。

下心を大事に抱えて梅田に向かった。
特にこだわりがあったわけではないので、なんとなく入った蔦屋書店で見つけた「HEDERA」というブランドのものにしようと決めた。まさかツタヤでフレグランスが買えるとは思わなかった。ツタヤの守備範囲は見事である。
香りは「エッセイ」と「グッドナイトストーリー」という2種類があった。
正直香りは全く同じくらい良かったので、名前の好みで「エッセイ」に決めた。「エッセイ」が好きだったというより「グッドナイトストーリー」という響きは俺のちょっとした下心を満たすにはまるで必要ないほどの不思議なパワーを感じて引いてしまった。

家に帰り「エッセイ」のフレグランスを部屋に置いた。
思った以上に部屋全体が良い香りがする。めちゃくちゃ満足だ。
今まさに間接照明の灯りとフレグランスの香りに包まれながらこの文章を書いている。

そしてたった今、次は観葉植物を置いて部屋を彩りたいという更なる下心が芽生えた。

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