初詣

大阪天満宮に初詣に行った。
初詣とは言うものの、基本的に1年のうちに初詣以外に詣に行く機会は無いので、初詣であると同時に詣納めである。

俺は神社や寺の中での独特な礼儀作法的なものに自信がない。
いつも一礼二拍手二礼なのか二礼二拍手一礼なのかごっちゃになる。
そうならないように、しっかりとGoogleで「参拝 やり方」と検索して正しい作法でお参りをした。日本の古典的な文化や礼儀作法をアメリカの近代的なハイテク企業のシステムで調べていることにこの世界の大きな振れ幅と厚い歴史を感じて笑ってしまう。ちなみに正しくは二礼二拍手一礼だ。来年こそはGoogleに頼らずにお参りをしたいものだ。

お参りを済ませおみくじを引いた。おみくじは初詣のメインイベントだと思っている。初詣におけるおみくじは、運動会でいうところの組体操であり、結婚式でいうところのケーキ入刀である。気になる結果は「吉」だった。おみくじの中身には健康だの恋愛だの仕事だの色々なことについてアドバイスが書いてあるが全体的に要約すると「毎日何かをがんばってればなんとかなるでしょう」ということだと解釈した。言っていることは玉置浩二の田園とほぼ同じだ。おみくじは毎年引いているが大吉が出る年もあれば凶が出る年もある。しかしよくよく振り返ってみると結局トータル「吉」くらいで終わる年がほとんどだ。なので最初から「吉」と言われているくらいがちょうどいい気がする。ポジティブなのかネガティブなのかよく分からない考え方を新年から披露させてもらっている。

おみくじの内容で一つだけ特に気になったことがある。それは「探し物」の欄に「下方を探せば有る」的なことが書いてあったことだ。というのも、ちょうど今日家を出る前爪を切ろうと思ったのだが、爪切りがどこを探してもなかったのだ。初詣を終え家に帰ると俺はすぐにテレビ台の下とベッドの下に爪切りがないか探したが、埃が溜まっているだけだった。さすがは「吉」だ。そう簡単にはいかない。

明日から仕事始め。小手先のアドバイスを鵜呑みにするのではなく、毎日何かを頑張ろうと思った。

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