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Gatebox 投影型ロボット

コンピューターとロボットを区別する場合、2Dか3Dか、コンピューター+モニター上で表現されるものか、フィジカルな動作が可能なモーター(もしくはそれに類するもの)が実装されているかという違いで区別する事が多いと思う。

例えばaiboはイヌ型のロボットだが、直接操作しないのでラジコンとは少し区別される。既存の動物の容姿を真似ているという部分ではぬいぐるみにも近いが、バッテリー駆動するのでやはりロボットとして分類される。

Gateboxはどうか。円柱の筒の中に投影される映像を主としており、立体的ではあるが、触れたりそこから出てくる事はない。

ただ水槽の中の熱帯魚のように、ペットでも主に観て楽しむペットも存在するわけで、投影型のバーチャルロボットも、ロボットの一種と考えて良いと思う。

とはいえ、gatebox本体はあくまでも受像機であり、ロボットの前にバーチャルをつけバーチャルロボットと呼ぶほうが今の所しっくりくる。


ロボットとの対話

現在、音声認識技術の向上により、スマホや、スマートスピーカーを利用する機会が増えつつある。

ここでの話し相手は、対話システムなのだが、概念としてはロボットと言ってもよいのだろう。対話システムが仲介することで、ネットの情報を提供したり、家電を操作が実行できる。

話は少し脱線するが、エド エッド エディというカートゥーン ネットワークで放映されていたアニメに、顔が書かれた板っきれという会話する、ジョニーというちょっと風変わりな少年が登場する。

スマホでの会話は、板での会話になるわけだが、それはそのネットワークの先に人間がいると想定する事で成り立っている。

ただ、ペットとか、植物に話しかける人もいるので、対話というのは、必ずしも相手の反応が明確である必要はないのかと思う。

話を聞いて欲しいというニーズなら、なんとなくの反応があれば、成立する場合が意外と多いんじゃないかとすら思う。


擬人化・キャラクター化

日本はキャラクターものが比較的受け入れやすい国だと思う。その点、ロボホンや、LINE friendsは日本的なのアプローチだと言える。

そういう点でいうと、IoT家電も、好きなキャラクターが操作を仲介してくれるようになれば、そこそこニーズがあると思う。

とはいえ、キャラクターものは、好き嫌いが分かれる部分であり、バリエーションもゆくゆく増やす事が求められるだろう。

LINEのスタンプや、着せ替えだったり、iPhoneのケースのように、好みがわかれるので、数種類つくればそれでOKというものではなさそうだ。

改めてまとめると、ロボットとの会話で、キャラクター設定というのはあればそれなりにニーズはあるだろうが、好みが分かれるので、コンテンツ制作にそれなりに大きなリソースが必要になると考えられる。


受像機+コンテンツプラットフォーム

gateboxでいうと、LINEのように、公式とクリエーターズスタンプのようなコンテンツプラットフォームを構築できるかどうかが、普及の鍵だと思う。

受信機だけあっても、コンテンツがなければ、やはり売れない。コンテンツ側も、新たな表現方法として、受像機に進化を必要としている。

iPodのヒットが、iTunes Music Storeとセットで加速したように、受像機だけでも時間をかければ、普及するのだろうが、コンテンツプラットフォームとのセットというのは重要な組み合わせだと思う。



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