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地獄からまともな地獄へ

ひどい写真でスイマセン笑

人生で初のハーフマラソンにチャレンジしてきました。

タイムは1時間45分(ちょうど1km5分ペース)


感想は「死ぬかと思った、まさに生き地獄」

でも挑戦するには理由がありました。

振り返れば2年前、ボクは精神的に参ってる時期が

あって毎日が地獄だった。

あらゆるものがイヤになって、

走ることはおろか生きる気力すら失っていました。

今はどうにか回復して働けてもいるのですが

ときどきあのときのイヤーーーな時期を

思い出すことがあります。


マラソン大会に出よう

そう思えたのはまともな地獄に

帰ってこれたともいえる証。

ちょうど次男が学校のマラソン大会で好成績を

収めたことも走ろうと思えたきっかけでした。

今年は長男が小学校を卒業、不登校や長期入院など

いろいろあった6年間でしたが無事に

小学校生活を完走してくれました。


親ができることは教えることだけではなく

応援をして背中を押してあげること

子どもたちから学ばされることもたくさんありました。


応援してばかりではなく、応援される側

チャレンジする姿を見せてもいいんじゃないか

そう思えたのも少しココロに余裕ができたからかもしれません。


今年の冬休みくらいから走り始め、10kmくらいは

行けるようになりました。

しかし実践は21km!

10kmまではスムーズな足取りでしたが

そこからは地獄、これは一生ゴールに

辿り着けないのではないかという恐怖との戦い

どんどん追い抜かれる屈辱感も相まって

精神を滅多打ちにされる道中

左の膝あたりから軽い痙攣が始まり

15km過ぎには両足のふくらはぎ、

ついには両手も痺れてきていました。

立ち止まれば終わる

歩きたい、諦めたい、楽になりたい、逃げたい

でもここで負けたらまたダメな過去に元どおり

そんな弱い自分との闘いでした。

沿道の「あと少し!」「あと2km!」と

カウントダウンは始まっているはずなのに

まるでゴールの見えない道のり


いっそのこと沿道の小川や田んぼに身投げしよう

という欲望を押さえながら

なんとか両手を上げてゴール!!

しかしそこにあったのは感動ではなく

全身痙攣

フラフラに歩きながら、家族に「おつかれさま」と

いう声にも「あぁぁぁぁ」としか反応できない。

正常な声が出ない中、家族に背を向け

咽び泣きました。

「ふあかった(辛かった)、ふあかったおー」


自分との戦いという代償でカラダはカチコチに

凝り固まり、着替えることすら助けが必要でした。

座り込んだらもう二度と立てない気がして

妻と子どもの肩を借りながら駐車場まで歩きました。

しかも駐車場まで2kmも長かった…


今回の自分の挑戦で結果、家族に迷惑をかけることに

なったわけですがでもこれが自分らしい姿

パパという役割ばかり考え過ぎてイチ人間として

何かに挑むことを忘れていたような気がします

自分の為の挑戦が生きる支えに繋がる。


走り終えた後の充実感、達成感は3時間ほど経ってから

滑舌も戻り、饒舌に辛い思い出を語り

参加賞の地元の温泉割引券で湯に浸かりながら

次のマラソン参加を決意したのでした。

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