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お伊勢参りの旅①~二見興玉神社~

 ちょうど1年前の3月、内宮にてご祈祷(御饌)をお願いしました。それから1年、御礼詣りに出かけることにしました。

二見興玉神社

浜参宮とは

 まずは伊勢市二見町江に鎮座する、二見興玉神社に。

 別に、決まりがあるわけではないですが神宮に参る前に、こちらに詣でて清めてから神宮にお参りする習慣が古くからありました。なので、それにならってお詣り。
 ちなみに、こちらに参拝して禊ぎをすることを「浜参宮」といいます。御朱印には、この文言が墨書きされています。

 伊勢湾を眺めながら鳥居をくぐるとまずは「天の岩屋」が目に入ります。

 記紀に出てくる有名な「天の岩戸伝説」の場所として崇敬されていた場所です。ちなみに、天の岩戸とされる場所は、色んなところになりますね。こちらもその1つです。

お社の脇にある子の石像は、多分、岩屋の前でアマテラスを誘い出すために裸踊りをしたアメノウズメノミコトですかね。特に何の説明もないですが・・・

 さらに進むと、二見興玉神社の社殿が見えてきます。

縦に長い作りがよくわかりますね。一段低い屋根が向拝で、そこから奥に続く屋根が拝殿の屋根となります。その後に見え隠れしている神明造の社が御本殿となります。

【二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)】
御祭神 猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
    宇迦乃御魂大神(うかのみたまのおおかみ)
鎮座地 三重県伊勢市二見町江575

 白(というかアイボリー)の社殿にエメラルドグリーンに近い緑の屋根が印象的ですが、向拝が手前にグッと出ていて迫力があります。拝殿が広いため、一般的な神社よりも奥行きのある社殿に感じますね。この社殿の右手に社務所があり、こちらに授与所があります。お守りや御朱印はこちらで拝受。

昔の御朱印は浜参宮ではなく社名「二見興玉神社」って書かれていたようですね。

 社殿の右手を奥に進むと有名な夫婦岩が見えます。この日は天気も良くて、海の青と空の青が綺麗で、夫婦岩も映えますね(^^)

 この神社のシンボルとも言える夫婦岩。この少し奥に(見えませんが)、猿田彦大神にゆかりの興玉神石があり、その鳥居の役割もあるそうです。また、この夫婦岩を神門として興玉神石の遥拝所を設けたのが、この神社の信仰の始まりだそうです(公式HPより)。
 多くの人が、ここで写真を撮っていますね。行く度に、「写真をお願いしていいですか?」と聞かれます。この日も家族連れに声をかけられ撮ってあげたら奥様に「お撮りしなくてよろしいですか?」と聞かれました。自分は風景や他人は沢山撮りますが、自分が写真に入ることは滅多にないです(笑)

龍宮社

 さらに進んでいくと、もう1つお社が鎮座しています。

 境内社の龍宮社は、かつて辺りは津波に襲われることがあり、そのため海の守護である綿津見大神(わたつみのおおかみ)をお祀りしたのが始まりだそうです。両脇にある狛犬ならぬ狛龍はなんだか、愛くるしくて好きです(^^)

 こちらにも小さいですが授与所があり、そちらで御朱印がいただけます。

 さて、これにて神宮参拝に先立って穢れを落とすことができました。この後は、神宮の鬼門を守っているとされる朝熊岳に鎮座する「金剛證寺(こんごうしょうじ)」に向かいます。

(続く)


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